B型肝炎訴訟相談会・医療講演会と、通学路「臼田坂」

 昨日(11月9日)は、医療講演会を阿南市で「ウイルス肝炎・肝硬変・肝がん・最新の治療」と題して行われたので参加した。今回の講師は県立中央病院の柴田啓志先生(消化器内科部長)。
 B型肝炎に軸足を置いたお話でしたが、C型肝炎の経口2剤(インターフェロンなしの治療=最新のトピックス)、肝硬変・肝がんの治療にわたるまで、コンパクトにまとめてお話いただけた。
 参加者は、原告の方4名、近藤さん(徳島肝炎の会事務局長)、弁護士5名(中島・増田・真鍋・中村・河野さん)と私。それに相談者9名(新規1組2名)だったと思う。医療講演会の後には、B型肝炎訴訟相談会が行なわれた。
 あいにくの雨と寒さのため、参加者が少なく残念であった。
 この日は、地元のケーブルテレビ阿南が来ていた。後日、放送されるだろう。相談会後に、今後の予定を協議した。
●11月中旬以降 高知県議会請願行動(広島と相談)
●2月27日(金)4月に向けて広報活動
●2月28日(土)相談会 徳島市・とくぎんトモニプラザ13:30
●4月18日(土)相談会 吉野川市
●6月13日(土)0R14日(日) 医療講演会・相談会 徳島市
●9月12日(土)医療講演会・相談会 阿南市


 「大江戸坂道探訪」を読んだ。

 本の帯には、「江戸の情緒溢れる坂道の宝庫、東京。坂歩きに欠かせない一冊。会長の坂道”愛”が詰まっています。」とあった。日本坂道学会会長の肩書きがある著者。この学会はタレントのタモリと2人しか会員がいないようだが、内容は確かに詰まっている。
 しかし、この本を読む気になったのは、「臼田坂」がちょっぴりではあるが取り上げられているからである。臼田坂は東京都大田区のホームページには、以下のように記載されている。

 「大田文化の森前から北西に曲って荏原町(えばらまちへ)抜けるバス通りの坂道です。
昔から馬込より大森へ出るには、この坂と闇坂(くらやみざか)が主な道でした。このバス通りを昔は田無(たなし)街道と呼んでいました。馬込を抜け、荏原町(えばらまち)から三軒茶屋を経て田無(たなし)へ通じる街道でした。
明治4年東京府制が施行されてからもこの道路は府道第56号大森田無(たなし)線と呼ばれています。
臼田坂の坂名については、坂のあたりに臼田姓の家が多かったので、この名が起ったといわれています。
また、坂周辺には大正末期から昭和初期にかけ、萩原朔太郎川端康成石坂洋次郎など多くの作家が住み、『馬込文士村』という言葉も生まれました。文士村のメインストリートであったこの坂も、当時は今日と異なり赤土の急坂でした。萩原朔太郎散文詩『坂』は、この頃の臼田坂あたりを魅力的に描写しています。」

 東京・大田区馬込で生まれた私(1946年2月)にとっては、忘れることのできない坂である。その時の家の住所は馬込東1丁目1387番地であったが、現在は南馬込4丁目になっているようだ。高校時代には、家のある臼田坂上から臼田坂下まで歩いてゆき、そこから近くのバス停でバスに乗って鵜の木まで行って、田園調布高校まで通っていた。以前書いた「昔日の客」の著者:関口良雄がやっていた「山王書房」は臼田坂下にあった。学校の帰り際に、たまに立ち寄った古書店の印象が臼田坂とともに、私の記憶に大きく残っている。
 2012年7月22日のブログには、『野呂邦暢と「昔日の客」関口良雄』と題して、以下のように書いた。

 2010年12月26日のブログに「山王書房『昔日の客』」と題して書いた。それより先、自費出版した「孺子の牛」(2008年5月)には、「3.馬込文士村」と題して、山王書房について触れ、そこの店主関口良雄の人柄について当時高校生だった私が受けた印象について書き綴った。
 一昨年12月に「昔日の客」を入手して、こう書いた。
 『ホテルで飛行機の待ち時間でこの本を読んだ。もう50年近く前に接した関口良雄の人柄がにじみ出ている文章だった。本と人を愛する心が文章の端々からあふれてきているようで、心和む本であった。私が、孺子の牛に書いた通りの人物であった。「虫の居どころ」「古本」「偽筆の話」「某月某日」の鶏の話、「昔日の客」の作家野呂邦暢の話など、とにかく楽しく読ませてもらった。野呂邦暢山王書房について書いた随筆「小さな町にて」も読んでみたい。』(後日、読んだ)


『馬込と大田区の歴史を保存する会』のホームページから写真を借用した。今から見ると、小さな坂である。高校からの帰り道、臼田坂の急な登りを歩ききるため、たまに坂下の団子屋さんに友人と立ち寄り、団子を一つ食べてから、家路に着いた思い出がよみがえってきた。



我が家の郷土玩具  出雲張子  辰  1998年2月購入 


どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店
○マッチの炎をかばった袖と どうでも別れる風の中
○藤を散らして廻った風に 誰かと誰かが逢っている
○耳が片つぽちぎれた犬で 味方なんぞの居ない路地

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