中国留学生と交流会、宵待孔雀

 昨日(27日)は石井町の高川原公民館で、中秋節に合わせて中国留学生と陽光学院の生徒(とは言っても私のように60代が多い)との交流会が開かれた。私は初めての参加である。公民館の調理室でまずは昼食作り。私はほとんど手を出せないので、部屋の設営。参加者は25名。学生(大学院生がほとんど)11名(徳島大学が10名)で、私達が14名であった。餃子は皮から作る。先週の教室の話では、一人20個位食べるだろうとの予想で、先生は材料を買ってきたようだ。大変な量である。水餃子以外には、チンジアオロース、回鍋肉、八宝菜、麻婆豆腐、シーホンシーチャオダンなどごちそうがいっぱいであった。カメラを持っていくのを忘れたので、下のサイトで見て欲しい。10時過ぎに作り始めて、食事にありついたのが1時過ぎであった。陽光学院のサイトに、作られた食事が満載されている。水餃子以外は、ほとんどが男子学生の手で作られた。すごいですね。昨日の様子が、早速陽光学院のブログに紹介されていた。全体写真をそこから借用した。
http://plaza.rakuten.co.jp/sunshine2006/
 学生との交流であるので、冒頭、先生からの挨拶があり、Jさんが中秋節には必ず登場すると言って良い、中国宋時代の詩人・政治家の蘇東坡(蘇軾)の詞「水調歌頭」を中国語で朗読した。なかなかのものである。学生時代に2年間学び、陽光学院では6年目であるという。

 水调歌头
shuǐ diào gē tóu

明月几时有,把酒问青天。
míng yuè jī shí yǒu , bǎ jiǔ wèn qīng tiān。
明月幾時よりか有る 酒を把って青天に問ふ
不知天上宫阙,今夕是何年?
bù zhī tiān shàng gōng què , jīn xī shì hé nián?
知らず天上の宮闕 今夕は是何れの年ぞ
我欲乘风归去,又恐琼楼玉宇,高处不胜寒。
wǒ yù chéng fēng guī qù , yòu kǒng qióng lóu yù yǔ , gāo chǔ bù shèng hán。
我風に乘って歸り去らんと欲す 又恐る瓊樓の玉宇 高き處寒さに勝へざらんことを
起舞弄清影,何似在人间!
qǐ wǔ nòng qīng yǐng , hé sì zài rén jiān!
起舞して清影を弄ぶ 何ぞ似たる人間に在るに
转朱阁,低绮户,照无眠。
zhuǎn zhū gé , dī qǐ hù , zhào wú mián 。
朱閣に轉じ 綺戸に低(た)れ 無眠を照らす
不应有恨,何事长向别时圆?
bù yīng yǒu hèn , hé shì cháng xiàng bié shí yuán?
應に恨み有るべからざるに  何事ぞ長へに別時に向って圓なる
人有悲欢离合,月有阴晴圆缺,此事古难全。
rén yǒu bēi huān lí hé , yuè yǒu yīn qíng yuán quē , cǐ shì gǔ nán quán。
人に悲歡離合有り 月に陰晴圓缺有り 此の事古より全くなり難し
但愿人长久,千里共婵娟。
dàn yuàn rén cháng jiǔ , qiān lǐ gòng chán juān。
但だ願はくは人長久に 千里 嬋娟を共にせんことを

 学生に聞くと、皆さんこの詞を知っているようで、学校で習ったようだ。Jさんに合わせて声を出している人もいた。U-tubeで調べると、テレサ・テン王菲が歌っていた。なかなか詩情あふれるよい歌声であった。

 この後、私に乾杯のご指名があった。
 私の乾杯の挨拶は、以下のとおり。長いのは嫌われるし、長く話せない。
 大家好,我来介绍一下。我姓有川。认识你们,很高兴。
但愿人长久,千里共婵娟,在这喜庆的日子里,祝你们一切圆满美好!
干杯。
 皆さんこんにちは。自己紹介します。私は有川といいます。お知り合いになれて、とても嬉しいです。
 遠く離れていても、この優雅な月明かりの美しさを分かち合える私達の長い人生を願っています。この喜ばしい日に、皆さん方の毎日が、満足の行くものであり素晴らしいものであることを願っています。乾杯。
 「但愿人长久,千里共婵娟,」はJさんの朗読に合わせて、蘇東坡の詞の一節を借用した。
 後で考えるに、食事作りでは出番のあまりない年寄り2人に先生がさせたのだろう。
 下には、義父の短歌を紹介している。70数年前の中国との関係が、今では今日の日のように大きく変わってきている。このような日々を大切にして続けるためにも、国民大多数の意志に反して自公政権が作った「戦争法」を廃止にしなければと思うのである。
 昨晩は中秋の名月ではあったが、も忘れていた。しかも一晩しか咲かない宵待孔雀も7輪咲いていたのを見逃した。今朝気づいた。

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瀬尾茂信著 歌集「光十字に」から、
◯初年兵の仕上げと突きし捕虜兵の睨みし顔を今も忘れず
◯激戦の昼に反して音一つ立たぬ荒野の闇深かりき
◯戦友を荼毘にし衛兵立つ闇に明日は我身と故郷を想う