B型肝炎訴訟型基本合意5周年集会と日肝協第26回全国集会参加

 10月29日(土)は東京のニッショーホールB型肝炎訴訟型基本合意5周年集会があったので連れ合いと参加した。会場には全国から700名ほどが参加した。集会は、基本合意5周年と先行裁判の最高裁判決10週年の機会に、私たちの裁判・運動の歴史を振り返るとともに、今後の展望を語る集会となった。
 田中原告団代表の挨拶の後、厚労省の肝炎対策推進室長などから来賓の挨拶があった。
 プログラムとしては、「基本合意とその歴史」「恒久対策を考える」「Bcan川柳大賞」「提言の実現に向けて続く戦い」「伝えたい、患者講義」などがあった。2万人を越す原告に、私たちの闘いの歴史とその持つ意義を伝えることは大変大事で、B型肝炎をなくすためには欠かせないことであると思った。B型肝炎の恒久対策の推進、差別・偏見の解消などへの取り組みの推進について合意がえられた集会であったと思う。

 翌日(30日)、10月31日は長野市で日肝協第26回全国集会が開かれるので参加した。30日は夕方から懇親会だけであったため、午前中は神田の古書店街に立ち寄った。丁度、古書店市がすずらん通りで開催されていたので、中国関係の図書を2冊購入した。その他内山書店・東方書店にも立ち寄って買い物をした。駅弁を買って東京駅から北陸新幹線で長野へ。懇親会には時間が十分にあったので善光寺に行ってきた。昨年5月にも、長野の肝炎患者・Tさんに案内してもらっている。今回の集会参加の目的は、もちろん全体集会で日肝協の方針を学ぶためではあるが、Tさんとの再会も大きな目的であった。集会には徳島肝炎の会の近藤事務局長も参加。懇親会の後も、久しぶりに会った肝友と楽しい語らいをした。
 31日の代表者会議には70名余が参加した。ここでも、肝炎対策推進室長が挨拶に来ていた。ご苦労様でした。私も含めどこの会も高齢化している。活動報告・決算報告・活動方針・予算案・役員選出など、滞りなく決まった。次回開催権は千葉県となった。近藤さんは引き続き幹事に選出された。
 長野アピールが採択された。アピールでは「日肝協は各患者会と一緒になって、肝臓病で苦しむ患者全てが医療費助成や生活支援を受けられる施策と、肝炎から肝がんまで効果のある薬剤・治療法の開発・研究の推進を働きかけていきます。肝炎対策基本法を根拠法として、『国の肝炎対策推進協議会の場で』、『厚生労働省や各党国会議員への働きかけで』、『地域の肝炎対策協議会の場で』、私たちの願いの実現をめざし、皆で協力し推進していきましょう。」と呼びかけた。

 全国集会の後には、長野県肝協主催による医療後援会があった。「肝炎治療新薬の現場と仮題」と題して梅村武司先生(信州大学消化器内科准教授)の話があった。コンパクトに肝炎治療の現状が語られた、いい内容であった。帰りにはりんごも作っているTさんからりんごのお土産があった。体調があまり良くない中、Tさん集会参加ご苦労様でした。

 これで、徳島に帰ることにはならなかった。31日は千葉県松戸にある兄の家に泊まった。夕方兄・弟たちと食事をした。

 翌日は東京町田に住むおばさんを、兄嫁・連れ合いと訪問した。87歳になるおばさん、足腰は少し不便だが顔の色つやもよく、言葉もはっきりしている。最後に会ったのはいつだろうか。十数年ぶりになるのだろうか。元気で何よりであった。我が家に着いたのは9時半過ぎ。今回も忙しく疲れた旅であった。

 ここまで書いていると、近藤事務局長から電話があった。今家にいるかというのである。彼は飛行機は大の苦手で、JRで長野から京都の実家を経由して徳島に戻った。我家に京都・永楽屋の手ぬぐいを届けてくれた。永楽屋の手ぬぐいは何本かあるが、昔のも今のもなかなかいいデザインである。

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