映画「北の桜守」、山の会送別会、「又蔵の火」(藤沢周平)、庭の花(ムベ、フリージア、カタクリなど)

 昨日(3月31日)午後から、北島の映画館に連れ合いと行って、映画「北の桜守」を見てきた。主演は吉永小百合。三部作の最終章ということだが、前2作を私は見ていない。(連れ合いは私も見ていると言ったが、記憶にない)戦後すぐ樺太から大変な思い、苦難を超えて北海道に帰ってきた主人公と次男の回想が主になっている作品である。ソ連軍の執拗な攻撃に出会い夫・長男を亡くした主人公の生き方は、多くの日本女性が味わってきた物語だろうと思う。見事に咲いた桜の花は、それを見守り育てた彼女の、平和を願う心の表れであろう。しかし、目の悪い私にとって、画面を見るのは疲れる。
 昨晩は徳島駅近くの懐花亭で、健生山の会の会員さんの送別会があり、これまた連れ合いと参加した。Hさんは、35年もの間住んできた徳島を離れて、以前住んでいた奥さんの実家福島に帰る。家も建て直しているとのことであった。Hさんとは健生山の会で、再三一緒に山に行ってきた。一番印象に残っているのは、屋久島の山行であった。千年杉の素晴らしさ、宮之浦岳から見えた眺望、苦しかったが楽しいものであった。彼が持参した資料によると、35年間住んだ徳島にいた時に行った山行は80回近くになる。山好きと言ってよいだろう。
 しかし私にとって一番の思い出は、彼が自費出版した「文学と映画から見る戦争(2)」(2015年8月)の校正をさせてもらったことだ。読んできた本、観てきた映画と書かれた文章から、彼の実直で正義を愛する心が伝わってくる。B5版352ページの大冊を3度も読んで校正したのだから、楽しいが大変だった。福島に行ってからも、色んな分野で活躍してくれるだろう。
 藤沢周平の「又蔵の火」を読んだ。表題を含め6篇が収められている。

新装版 又蔵の火 (文春文庫)

新装版 又蔵の火 (文春文庫)

 「暗い宿命のようなものに背中を押されて生き、あるいは死ぬ」負の主人公たちが描かれているが、これらは藤沢のすべての小説に登場する人物に受け継がれている生き方なのであろう。
 我家の庭がますます賑やかになってきた。フリージアももうすぐ満開になるだろう。











 連れ合いは、今日も朝から出かけていった。今日は大学の同窓会がかんぽの宿徳島である。先日は中学校の同窓会であった。古稀(70歳)を記念したもので、夜には香川・高知の参加者が我が家に泊まる。さぞかし楽しい(賑やか)一晩になるだろう。

今年の目標
①中国語検定2級合格 不合格だったので、次回を目指す。
魯迅全集全20巻読了 現在、第4巻28ページまで読了。
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「光十字に」の中から「復員」瀬尾茂信
◯手伝いて貰いし栗のその味を五十年経ち今も忘れず
◯核保持と持たざる国の矛盾かと反核運動は犬の遠吠え
◯戦場を知らぬ世代がいたずらに批判重ねる死者への冒涜
◯戦友会も物故者多く五十年の歳月のみが重たく過ぐる
◯亡き戦友に恥じない様にと精進を重ね重ねて我も老いたり
◯あと幾許余生あるかは知らねども中支の戦友(とも)よ永遠に幸あれ