B型肝炎訴訟大阪地裁期日、医師を証人尋問。神社日待ち、五七日。

 12日(水)晩には上の義弟の義母の五七日があったので、連れ合いと参加した。住職さんの読経のあと皆で般若心経を唱えた。仏心のない私は、徳島に来てから覚えた。、参加者(神戸から来た義弟の連れ合いの姉、下の義弟、私ら夫婦)など7人で遅い晩食になった。女性の住職さんは83歳、自分で車を運転してくる。出てくる前につまずいて倒れたと言っていたが、とても心配だ。その住職さんにかかれば70歳になった連れ合いは「マサ子ちゃん」ちゃんとなる。長い付き合いだから仕方がない。
 13日(木)は近くの神社のお日待ちさんの行事があった。今年の担当は私たちの班である。行事は晩8時から始まるが、その前に神社の堂内を掃除しなければならない。6時半過ぎに行ったのだが、すでに責任者のご夫婦は来ていて掃除をしていた。誠に生真面目なご夫婦で頭が下がる。8時前に神主さんが来て祝詞を上げた。先日の台風でわが家の近くの祠の屋根と本体が飛んだ。その処理をどうするかについても話が出た。
 14日(金)は大阪地裁でB型肝炎訴訟の期日があたので参加した。6時57分の土成発の高速バスに乗ったので、10時過ぎには着いた。梅田近くの書店で、「絵葉書の大日本帝国」(二松啓紀 平凡社新書)と「本気で学ぶ上級中国語」(ベレ出版)を購入した。
 今回の期日では61名が和解した。意見陳述は1957年4月生まれの女性が行った。産まれて数ヶ月で両親が離婚し、1歳で養子に出され、その養父も小学4年の時に亡くなっている。彼女を育てるために養母も大変苦労をした。彼女は「この養母に4人の孫を抱かせてあげられた、という喜びの蔭でB型肝炎ウイルスとの攻防があった」と語っている。此の4人の前に一人妊娠したのだが、医者の無知のために中絶を余儀なくさせられている。また、その後の妊娠・出産の際にも、差別的な行為を受けている。体調のあまり良さそうでない彼女、相当な想いで意見陳述をしたと感じさせられた。子ども4人の内2人が母児感染をしている。彼女にとって、自分が集団予防接種によるB型肝炎ウイルス感染者であると認めれれることは、彼女の子どもたちの将来にとっても大事なことである。
 今回の裁判では、意見陳述の他に、初めて証人尋問があった。これは1993年に肝がんで亡くなった患者さん(享年45歳)について、当時の主治医の医師の証人尋問を行うものであった。この患者は医療記録の保存期間(5年間)が経過していたため、当時通院していた病院のカルテ全てが廃棄されていた。そのため患者がB型肝炎であったという医療記録が残っていない。弁護団では、当時の主治医を探し出して協力していただき、陳述書の中で、患者がB型肝炎であったこと、B型肝炎による肝がんに罹患していたことを明らかにしたものでした。しかし国が和解に応じないために、昨日の尋問になった。
 B型肝炎訴訟において、全国で初めて医師の証人尋問による立証が行われるケースで、今後の集団予防接種によるB型肝炎ウイルス感染者の救済に、大きな役割を果たすものと考えられる。
 全国B型肝炎訴訟原告団弁護団は一人でも多くの被害者を救済し、B型肝炎治療の推進に力を尽くしていることが理解されるものであった。





今年の目標
①中国語検定2級合格 不合格だったので、次回11月25日をめざす。
魯迅全集全20巻読了 現在、第6巻50ページまで読了。なかなか進まない。
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「山家鳥虫歌」(近世諸国民謡集 岩波文庫
◯様は釣竿わしゃ池の鮒 釣られながらも面白い
◯いとし殿御に逢ひたいことは 川の真砂で限りない
◯雉子の雌鳥奥山指いて 松の新葉のつよばみに
◯池の小鮒に心をくれた 立ちや兼ねたか白鷺よ
◯稲の葉結び思ふこと叶ふ 末は鶴亀五葉の松