きょうされん総会に参加

 5月23日・24日に、東京できょうされんの第35回総会と国会議員要請行動があったので、徳島の代議員のHさんと参加した。
 今回の総会の大きな焦点は2つであったように思う。
 その一つは、きょうされんの代表も参加している障がい者制度改革推進会議・総合福祉部会で論議されまとめられた「骨格提言」と障害者自立支援法違憲裁判で国との間で和解(2010年)して交わされた「基本合意」をないがしろにして国会に提出された「障害者総合支援法案」である。
 もう一つは、昨年3月11日に発生した、東日本大震災に対する取り組みであった。
 「障害者総合支援法案」という法案、政府が衆議院選挙のマニフェストや新政権誕生直後に掲げていた自立支援法廃止や新法制定の約束を守らなかったとして、総会議案でも批判された。よくよく読んでみると、確かに国は新法と言い繕ったり応益負担は無くなったというがとてもそうとは受け取れない。

 総会で採択されたアピールでは、「『障害者総合福祉法』(仮称)に当たる法律は『障害者総合支援法』として4月26日に衆議院を通過し、現在、参議院に送られている。厚生労働省はこの法案の作成にあたり、障害者自立支援法違憲訴訟の基本合意に明記された障害者自立支援法の廃止と言う約束をほごにし、そして総合福祉部会が取りまとめた障害者総合福祉法骨格提言をないがしろにした。その後、与野党により修正が加えられたものの、自立支援法廃止とは程遠いままである。」と指摘している。厚労省官僚に引きづり回されることなく、これこそ政治主導で障害者の納得のゆく法律にしてもらいたいものだ。

 大震災の問題では、まだまだ被害が救済されていないばかりでなく、全国のきょうされんの仲間の懸命な支援にもかかわらず、未だに再建のめどの立たない作業所もあり、さらに深刻になっている状況も報告された。宮城県の震災を受けた地方のデータも紹介されていた。障害を持っている人の震災による死亡率は、他の障害を持たない人の4倍もあったと言う。今後、防災計画を作る場合高齢者対策だけでなく、障害者対策も盛り込んだ計画が必要であると指摘された。

 24日は国会議員行動をした。最初に衆議院第一議員会館で行動の説明があり、その後徳島と愛媛の参加者にきょうされんの西村理事長も加わり、愛媛県徳島県選出の議員に対し請願要請行動を行った。時間の都合もあり少しの議員しか訪問できなかったが、一定の理解を示してくれる議員もあり、継続した働きかけが大事であると感じた。

 とにかく、きつい日程で疲れた2日間であった



俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
忍ぶ恋路は 誰白梅の 色にや出さねど 香に洩るる
○人がいひます そなたの事を 梅や桜の とりどりに
○紅葉踏む鹿 憎いといへど 恋の文書く 筆となる