映画「杉原千畝」と「沖縄現代史」櫻澤誠

 昨日(10日)、連れ合いに誘われて北島サンシャインシネマに映画「杉原千畝」を見に行った.。映画の詳細は、公式サイトを見て欲しい。(http://www.sugihara-chiune.jp/special.html
 公式サイトの資料館には、彼について「第二次世界大戦中、日本領事館領事代理として赴任していたリトアニアカウナス(当時の実質的首都。現在はリトアニア第二の都市)で、ナチス・ドイツによって迫害されていた多くのユダヤ人にヴィザを発給し、避難民の救済に尽力した。同じく多くのユダヤ人を救い、94年の第66回アカデミー賞で作品賞、監督賞など最多7部門を受賞した『シンドラーのリスト』(スティーブン・スピルバーグ監督)で世界的に知られるドイツ人実業家、オスカー・シンドラーになぞらえて「日本のシンドラー」とも呼ばれている。」と紹介している。
 今でも世界中の各地で戦争が起こり、避難民が溢れている。世界各国の指導者たちは第2次世界大戦から何も学ばなかったようで、多国籍企業の利益に奉仕して資源争奪を行い、戦争をばらまいていると思う。

 沖縄の辺野古での米軍新基地建設が、沖縄県民・日本国民の強い反対を無視して、安倍自公民政権によって強行されている。安倍総理大臣の、全く人の話に聞く耳を持たない態度に、古い自民党の幹部たちも呆れているようだ。しかし、放置・傍観していてはならない。そこで、沖縄の歴史をきちんと知ろうとして、本書を読んだ。本の帯には、「1972年に本土復帰を果たすが、広大な基地は残された。復帰後の沖縄は保革が争いながら政治を担い、『基地依存経済』の脱却を図る。」と書かれている。現在の沖縄は、保革を超えたオール沖縄の要求で、政府に辺野古基地建設反対を要求している。
 先の衆議院選挙での野党連立候補の完勝、県知事選挙での翁長知事の誕生など、全てが安倍政権の沖縄政策に反対を示しているのだが彼の頭のなかには「戦後レジームからの脱却」しかないようである。それがいかに国民主権・民主主義に反するものか、国民の幸せから遠いものか、安倍総理は理解できない。来年1月17日には宜野湾市長選挙が行われる。昨日は市長選挙に挑戦するシムラ恵一郎候補の総決起大会が開かれ、普天間撤去・新基地ノーを願い3,000名ほどの人が集まったという。東京から沢山の機動隊を動員してまで、基地建設を強行しようとする安倍政権に大打撃を与えるよいチャンスである。

台北陵クリニック筋弛緩剤えん罪事件の守大助さんをご支援ください!
B型肝炎訴訟をお考えの方は、全国B型肝炎訴訟弁護団へご相談を!
鶴彬の川柳歌集「手と足をもいだ丸太にしてかえし」
◯俺達の血にいろどった世界地図
◯飢迫る蟻米倉をくつがえし
血税に昇る兵工廠の煙む
◯軍神の像の真下の失業者
◯稼ぎ手を殺し勲章でだますなり