「大鳥公使韓庭談判之図」

昨日、古書店「モウラ」で表題の錦絵を購入した。3枚組 1枚23センチ×35センチ

 7月14日のブログで紹介した「日清韓談判之図」と構図は同じであるが、登場人物が若干違っている。作者も本では「経哉」であるが、購入したのは「延一」である。色んな作者が同様の題材で錦絵を描いていたというということになるのだろう。
 購入した絵の登場人物は、大島旅団長・福島中佐・大鳥公使・大院君・朝鮮国王・金宏集・袁世凱であるが、本では袁世凱はいなかったと描いている。もしかしたら大院君・朝鮮国王も交渉相手にはいなかったのかもしれない。朝鮮半島への主導権争いを際立たせるための演出か。
 「講釈師見て来たような嘘を言い」ということか。当時の国民世論をあおり日本の強さを見せるためのものなのだろうか。