大江戸異人往来

 先日、めだかの稚魚を入れた水槽を見ていたら、何か変なものがいた。めだかの稚魚よりはるかに大きい。すくって見るとどうやら金魚の稚魚らしい。考えてみるに、金魚を入れている甕の水草をめだかの水槽に入れたのが原因らしい。どうやらその水草に金魚が卵を生みつけたようだ。一昨年の暮れに、孫たちが水戸から来た時に、板野町にあるアスタムランドに遊びに行って、そこで金魚すくいをしてもらってきた金魚が大きくなって、7センチほどになっている。それが卵を産んだというわけだ。
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 著者のタイモン・スクリーチは1961年英国生まれ。
 1995年に丸善ブックスとして出版されたのがちくま学芸文庫として再刊された。人の身体を題材にして、江戸を研究している。外国人が江戸の人たちにどう見られていたかがわかりおもしろい。
 江戸時代は、鎖国として知られているが、当時にあってもいろんな文物か移入されている。長崎の出島を窓口として、オランダとの通商がされてきたが、そこに来た外国人は国籍も・人種もバラエティにとんでいた。鎖国という言葉から感じられるような内向きな傾向が、当時の江戸にはなかったようだ。
 浮世絵だけでなく、各種の本のなかに西洋が紹介されている。式亭三馬井原西鶴山東京伝十返舎一九などなどの書いた本から、当時の江戸庶民は西洋を経験していたようだ。
 昨日朝、佐々木灰燼から招集があった。昨日の午前中は高松に用事があったので、帰りに志度にあるのじまという酒屋で、「悦凱陣」の純米吟醸を購入して佐々木邸に持参したが、なかなかの味であった。