蔵書登録と「公安警察の手口」
四・五日ほど前から、蔵書をエクセルの表にすることにした。今まで、本を探すのにノートに作った蔵書目録でしていた。
なかなか目的の本が見つからないのでそうしたわけだが、これがなかなか大変である。ようやく700冊ほど入力したが、まだ七分の一にしかなっていない。肩こりがひどくなってきたが、あとからの利便性を考えると致し方がない。
- 作者: 鈴木邦男
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/10/06
- メディア: 新書
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自らが、公安警察によってさまざまな仕打ちを受け、その危険性と必要のなさを書いている。家宅捜索も何十回となく受けているということで、公安警察の姿をその経験に裏打ちされた報告で書いている。また、公安警察こそが治安悪化の元凶と説いている。公安警察にはどれほどの税金がつぎ込まれているか、全く解らない。闇に包まれている。そのしわ寄せが刑事警察にかかって来ている。刑事事件の検挙率の低下、警察の腐敗体質、モラルの低下などの、大きな要因になっていると著者は指摘している。
「ころび公防」もあるという。目星をつけた人にわざとぶつかって、傷害で逮捕するというのだから始末が悪い。冤罪もいくらでもでっち上げるというのだ。組織内部の不安をあおるフレームアップもおてのものだ。
刑事警察が非政治的なものに対し、公安警察は政治的だと断定している。
「刑事警察は非政治的なものだ。つまり、政権が自民党から民主党になろうと、あるいは(あまり可能性はないが)社民党や共産党になろうと、変わらずに存続するものだ。」、一方公安警察は「公安はきわめて政治的だし、思想的なのだ。イデオロギー警察でもあり、彼らなりの理論武装をしている。それに、何よりも不気味なのは、闇に隠れていて絶対に表に姿を現さないことだ。」
著者は最後の部分で、こう書いている。
「刑事警察は裏金作りなどの不祥事が続出している。公安警察もいずれは火が付く。そのときでは遅い。今から、公安について開かれた議論をすべきではなだろうか。この本がその叩き台になればと思う。」