忙しかった3日間 B型肝炎訴訟

 10月27日〜28日に、B型肝炎訴訟の原告・政府との和解交渉の政党・議員への働きかけに参加した。まず最初に、総理官邸前で抗議の集会を行った。私も一言マイクで訴訟に参加した気持ちを語った。
 全国から、原告・弁護士・支援者が60名ぐらい参加して、各政党へのヒアリング・要請などに力を尽くした。10月26日に札幌地裁で和解協議が行われた。しかし国は、未だに患者・被害者に謝罪していないばかりか、和解案ではウイルスキャリアーの切り捨て、和解金額の値切り、など多くの問題を含んでいる。しかも、和解のための財源を確保するためには増税も必要だと言っている。被害者と国民の対立をあおるような考えに、多くの被害者が憤りを覚えている。今まで以上に差別が助長されるのではないかとの危惧もある。
 政党では、民主党が一番歯切れが悪かった。かつて薬害C型肝炎問題では、当時の自民・公明政権の不誠実な対応を追及したのに、政権に着くと態度が変わるというのはいかがなものか。全国各地からきた原告の中には、何度も肝がんの手術をした方、生体肝臓移植をした方、子どもに母子感染をさせて苦しんでいる方などが、病気の現状・問題のある政府の対応などについて発言した。雨のなかの二日間の行動は、私にとっても疲れるものであったが、肝がん・肝硬変になっている被害者にとっては非常につらいものだったろう。
 27日の晩は、ちょうど日本母親大会実行委員会の会議で私と一緒に東京に出てきていた連れ合いと、息子が東京で働いているので、池袋で食事をした。
 29日は、大阪地裁で第11回の公判があった。12時から淀屋橋駅前で宣伝行動を行ったが、若い学生のサポーターも多く参加していた。またこの日は私を含め8名が地裁に提訴した。大阪ではこれで99名が提訴し、全国で519名になっている。
 公判後、報告集会、記者会見、原告団弁護団会議などがあって忙しい一日であった。今日の徳島新聞には、大きく私の記者会見の模様が写真入りで紹介されている。