文学者たちの大逆事件と韓国併合
とにかく、寒さ厳しい年末である。徳島の我が家でも少しばかり雪が積もった。
年末までに読んだ本で、紹介していないものが3冊ある。「文学者たちの大逆事件と韓国併合」(平凡社新書)「昭和天皇の終戦史」「漢文と東アジア」(岩波新書)
- 作者: 高澤秀次
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2010/11/16
- メディア: 新書
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「昭和天皇の終戦史」は、戦争責任ははたして軍部だけにあったのか?天皇と側近たちの『国体護持』のシナリオとは何であったか?として、「昭和天皇独白録」を検証している。そこでは、天皇がいかに戦争責任を回避しようとしたか、太平洋戦争についての記述はあるが、日中戦争については、その正当性を信じて疑わなかった天皇・軍部・官僚たちの姿が明らかにされいる。また、穏健派と言われた人々が、国体護持のために戦争の責任を軍部に押し付け、アメリカもそのシナリオを書いて受け入れている有様が知られる。戦中・戦後直後の支配層の念頭には国民の姿は一切なかったようだ。
- 作者: 吉田裕
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1992/12/21
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- 作者: 金文京
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/08/21
- メディア: 新書
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