公開市民講座「肝炎・肝がんはここまで治る!」

 昨日は、市民公開講座の「肝炎・肝がんはここまで治る!」が、徳島駅の「ホテルクレメント徳島」で開かれたので参加した。この公開講座は5月23日から29日まで全国で行われている肝臓病週間の行事の一つで、毎年行われている。台風接近中の大雨にもかかわらず、100名を越える方が参加した。
 徳島肝炎の会はこの講座に毎年パネラーを派遣している。今回はYさんが「肝がん治療を体験して」と題して話をした。Yさんは母親からの母子感染で彼の兄弟姉妹(逢わせて8名)は全員感染していて、すでに亡くなった方もいる。肝炎は1981年に発症し、その翌年には徳島肝炎の会に加入して、活動を続けている。定期的な受診・治療を続けてきたが、2009年末に肝がん(20ミリ弱)が見つかり摘出手術を体験した。
 今のところ再発の兆しはないが、彼の願いは、「障害のある一人息子のために一日でも長生きをすること」「肝炎対策基本法を具体化して患者が救済されること」「30年間こよなく愛した『三嶺』(みうね)のいただきに再び立つこと」と話した。
 Yさんのほかに、以下の方々が講演をした。
「肝炎の医療費助成について」 天野泰輝さん(徳島県健康増進課 感染症・疾病対策室長)
「お腹をあけない肝がん治療」 柴田浩志さん(徳島県立中央病院 消化器科医長)
「肝がん治療における最近のトピックス」 居村暁さん(徳島大学病院 消化器・移植外科 助教
「話題の肝疾患 C型肝炎の最新治療とNASHについて」 岡上武さん(大阪府済生会吹田病院 院長)
 最後の岡上先生の講演では、ウイルス性の肝炎だけでなく肥満による肝炎(NASH)が増えてきて、その原因追求と治療法の研究が始まってきていること、今年秋にはC型肝炎治療に有効な薬が認可されること、4〜5年後には服薬で治せる薬ができるだろうという話もあった。少し、明るい話題であった。

 真夜中、水戸に娘の水戸市議選挙の応援に行っている連れ合いから、当選の連絡があった。


 上の写真は、宮内フサ(1985年102歳で死去)作品 鯛抱犬(鯛の頭が上)92歳


俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
  ○厭だ厭だに 大根(だいこ)に小鮒 外に肴は ないことか
  ○逢ふた嬉しさ 別れの辛さ 嬉し辛さの 胸の中(うち)
  ○逢ふた嬉しさ 別れの辛さ 逢はぬ昔が ましかいな