B型肝炎訴訟相談会予定 と「山の郵便配達」

 3月17日(土)の徳島県民医連の学習会で、講師の一人としてB型肝炎訴訟について話すことになったので、昨日はパワーポイントでスライドを作った。これは、昨年7月に山口県民医連の薬剤師の交流研修会で話したものをベースにした。
 B型肝炎訴訟については、各地の原告が大学生や医療機関の職員にむけて話をしている。こういう活動が、世論を被害者であるB型肝炎訴訟に加わったものへの後押しにつながらせている。最近では、B型肝炎訴訟の相談会と医療講演会をセットにした取り組みも進んでいる。

 徳島では、以下の日程で無料相談会を予定している。
 2月26日(日) 午後1時半 とくぎんトモニプラザ 
 3月24日(土) 午後3時 徳島県障害者交流プラザ
 4月28日(土) 午後1時半 とくぎんトモニプラザ
 6月30日(土) 午後1時半 とくぎんトモニプラザ(医療講演会も行う)

山の郵便配達 (集英社文庫)

山の郵便配達 (集英社文庫)

 本書は、映画にもなって好評を得たものだが見てはいない。6編の中短編小説が収録されている。著者の彭見明(ポン・ヂェミン)は、1963年、湖南省平江県の農村の生まれと紹介されていた。
 「山の郵便配達」の原題は「那山、那人、那狗」だから、直訳すれば「あの山、あの人、あの犬」となるのだが、読んでいると、翻訳題名の方が小説の中身をよく表しているようだ。交通手段が歩いて行くしかない辺鄙な山道を、犬を相棒に、時にはその助けを借りながら、郵便物を配達する父親、その後を引き継ごうとする息子。今の私にはとても想像できない情景だが、身体を厳しい配達で痛めつけられながらも、続けている父親の姿に初めて接する息子の、気持がよく表されていると思った。
 徳島でも、山道がきちんとアスファルトで整備されていなかった時期の郵便配達員は、振動病になったという。バイクが山道で不自然に上下するために身体全体に血液が行き渡らなくて末梢の血管がやられてしまうのだ。
 父親が早く歩く息子う言う。「急ぎすぎてはいけない。道は、ずっと同じ速さで歩いた方がいい。長い道のりなんだ。暴食には味がなく、早歩きは長続きしない、と言うぞ」下手な政治家や教師の教訓話より説得力がある。



 上の写真は我が家の張子面 河童 土佐面


俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
 ○関の岬(はな)には 蛇(じゃ)が居るさうな 大きな蛇ぢゃげな 嘘ぢゃげな
 ○行こうか松前 蝦夷樺太へ 朝の別れが 無いとやら
 ○水戸を離れて 東へ三里 波に花散る 大洗