肝がん撲滅のための徳島市民公開講座

 今日は、「肝がん撲滅のための徳島市公開講座」が日本肝臓学会・徳島県肝炎対策協議会などの共催で開かれたので、その講師の一員として参加した。
 この公開講座は毎年開かれているもので、徳島肝炎の会は患者の立場から話をする機会を与えられていて、今回は私の番となった。
 会場の徳島市シビックセンターには200人ほどが集まっただろうか。学生の姿も多く見受けられたので、徳大医学部の先生方が勉強の一環として参加を促したのだろう。
 私の演題は「患者会B型肝炎訴訟」。自己紹介から始まって、徳島肝炎の会の設立と主な活動、集団予防接種の歴史、B型肝炎蔓延の原因、B型肝炎訴訟の経緯、裁判の目的、被害の状況、原告たちの行動、政府との基本合意、今後の救済の方向、徳島県・国への要望などを話した。
 徳島は、32年前に私たちが会を作ったころからずっと肝炎での死亡率が、全国高位が続いている。それに対して専門医の数も少なく、ウイルス検査の制度も全国的と比べると立遅れている。徳島でも、保健所だけでなく希望する医療機関すべてで肝炎ウイルスの無料検査ができるようにしてもらいたい。そのことが、患者の早期発見につながり、患者・家族に多大な負担を強いることがなくなると思うからである。
 B型肝炎患者が、「自分はB型肝炎患者」と普通に言える社会をつくるためにも、B型肝炎が治る病気にする、差別・偏見がない社会にする、ことが必要と考える。
 
 ①大変遅れている個別救済を迅速に進める。
 ②被害者全員の救済を実現する。
 ③恒久対策の確立。
 ④B型肝炎が治る病気にする。
 ことなどが求められる。


 私が、集団予防接種を受けた東京都大田区立馬込第二小学校。
 当時は、木造2階建てであった。

徳島でB型肝炎訴訟の相談会を予定
期 日:6月30日(土) 13:30〜17:00
会 場:とくぎんトモニプラザ(青少年センター)
参加費:無料
講 演:「B型肝炎について 最近の考え方」
講 師:樋端 規邦先生(といばな のりくに)健生石井クリニック所長


相談窓口:全国B型肝炎訴訟大阪弁護団
電話  :06-6647-0300(10:00〜17:00)



俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
 ○寝ては念仏 起きては勤行(つとめ) 死んで仏に 成り度(た)さに
 ○猫は鼠捕り 鷺泥鰌(どじょう)睨む 今の坊主は 後家にらむ
 ○地獄極楽 此の世に御座る 死んで地獄が あるものか