守さん支援を医療労働組合に訴えと「沈黙博物館」

 昨日は川上事務局長と一緒に徳島県医療労働組合徳島県医労連)の執行委員会に、守大助さんへの支援の訴えを行った。県医労連はかつて私も所属し、執行委員長も務めたことがあり顔見知りが多かった。
 今回の訴えの内容は、仙台地裁への要請署名、学習会の開催、支援する会への入会、花島弁護士パンフの購入(徳島での総会の講演記録)の4点であった。
 医療に関係する労働者にとっては、日常的に行っている普通の医療行為や看護行為が罪に問われ冤罪で刑務所に入れられることは、看過できない事態である。他県でも、医療機関の人たちが中心になって守さんを支援する会が作られているところもあるが、医療関係者の理解を得て、こういう輪がもっと広がれば運動も前進すると思う。
 それにしても昨日の衆議院での消費税率の大幅アップ法案の可決は、全く国民の声を無視したものである。医療の場合掛けられた消費税を、他に転嫁できない矛盾があり、医療経営はますます苦しくなり、労働者の賃金・労働条件の引き下げにつながって、看護師不足などはますます深刻になるだろう。

 

沈黙博物館 (ちくま文庫)

沈黙博物館 (ちくま文庫)

 若い博物館技師が老婆に雇われて作る博物館、まったく奇妙な博物館である。展示するために集められたのは、死者たちの人生を表すにふさわしい(これは老婆や技師から見てであるが)形見を、盗んできて展示するのである。老婆がめざす博物館は、「人間の存在を超越した博物館じゃ。何の変哲もないと思われるごみ箱の腐った野菜屑にさえ、奇跡的な生の痕跡を見出す、この世の営みを根底から包み込むような」である。
 若い技師がかばんの中に入れて大事に持参したのは、母の形見の「アンネの日記」、ここにこの物語のポイントがあるようだ。彼にとって形見は、「過去を閉じ込める箱じゃなく、未来を映し出す鏡じゃないかと思う」物。物語がが進むにつれて、老婆と技師の心が一体化してくるようで、老婆が死んだ後彼はその事業を引き継ぐ。沈黙の導師も出てくるのだが、それらもナチスドイツの手によって虐殺されたユダヤ人たちの魂を鎮魂させているように思える。


徳島でB型肝炎訴訟の相談会を予定
期 日:6月30日(土) 13:30〜17:00
会 場:とくぎんトモニプラザ(青少年センター)
参加費:無料
講 演:「B型肝炎について 最近の考え方」
講 師:樋端 規邦先生(といばな のりくに)健生石井クリニック所長

相談窓口:全国B型肝炎訴訟大阪弁護団
電話  :06-6647-0300(10:00〜17:00)






 我が家の張子面  黒鬼(仙台・松川張子)


俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
○千部万部の経文よりも 私や一分の 金がよい
○赤い湯巻に 迷はぬ人は 木仏金仏 石仏
○お医者の背中に 雀が留った 留まる筈だよ 藪じゃもの