医療講演会とB型肝炎訴訟説明会

 昨日(2月24日)は阿南市で医療講演会とB型肝炎訴訟説明会があったので参加した。今回は、全国B型肝炎訴訟大阪弁護団と徳島肝炎の会の共催で行った。県からも後援をいただき、阿南市周辺の医療機関にはチラシ・ポスターなどを事前に配布して、参加を呼び掛けた。
 初めての徳島市以外の開催なので心配したが、40名余りの参加がありホッとした。弁護士や大阪原告代表の小池さん(徳島県那賀町出身)のいろんな働きかけのお陰である。地域の保健師さんも参加されたので、今後の住民の健康増進に役立ててほしい。

 医療講演会は「ウイルス性肝炎・肝硬変について」と題して玉木克佳先生(徳島県肝炎協議会委員、大久保病院副院長、徳島大学医学部非常勤講師)にお願いした。今回は、B型肝炎患者が多かったので、その説明が多かったが、パワーポイントを使ってわかりやすく説明があった。徳島県は肝がん・肝炎による死亡率が全国的に見ても高く、参加者の中にも肝がんの方が見受けられた。C型肝炎は治る病気になってきたが、B型肝炎はまだまだこれからである。治療法も進んでは来てはいるが、定期健診などできちんと自分の病状を把握し、医師と二人三脚で治療をすることが大切と感じた。B型肝炎C型肝炎の治療のガイドラインは毎年改定されてきて、患者にとってより良い方向に進んできている。
 玉木先生は講演のまとめとして、①治療法は日々進歩しています。 ②どの治療法を選択すべきか治療ガイドラインと照らし合わせ肝臓専門医と相談することが重要です。 と話された。



講演する玉木先生

 徳島県からは、担当者から肝炎の医療費助成制度の説明があった。患者が安心して医療が受けられるよう、医療費助成が制度として行われている。今後も、医療費助成制度の周知徹底が望まれる。また、現在県議会で諮られているが、肝炎ウイルス検査を医療機関でも実施できるように来年度からなる予定である。少しでも早くウイルス検査を行うことが、肝炎による病気を無くすことにつながるので、県民の皆さんには一生に一度の受検をお願いしたい。

 医療講演会の後に、B型肝炎訴訟の無料説明会が行われた。新規相談者・継続相談者を含め15人の方から相談があった。新聞記事のように、徳島県ではまだまだB型肝炎訴訟に参加されている方が少ない。多くの方にB型肝炎訴訟に加わってもらうためには、今後も相談会を開くことが必要である。

 次回以降の日程を決めたので紹介する。

 4月20日(土) 午後1時半〜5時
 6月22日(土) 午後1時半〜5時
 会場は、「とくぎんトモニプラザ」(青少年センター)
 6月は、医療講演会も行う。講師は未定。参加費無料。



 一昨日は、徳島難病支援ネットワークによる「つどいのひろば」があり、徳島肝炎の会が担当だったので参加した。2組3人の難病の方が参加されたので、話を聞いた。
 21日は健生山の会の会員さん2名が退職するので、その慰労会を徳島市内で行われたので連れ合いと参加した。新たに参加した人もいて、楽しい慰労会となった。



俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
○様の寝姿 今朝こそ見たれ さつき野に咲く 百合の花
○いとし殿御の 目元のしほを 入れて持ちたや 鼻紙に
○情けないぞや 今朝立つ霧は 帰る姿を 見せもせず