相変わらず忙しい週末

 忙しい週末と週明けであった。
 7日(土)は、いろんな義理があって連れ合いと「いのちの電話 チャリティ講演会」に参加した。今回の講師は、経営者と家族の自殺を防止するNPO法人蜘蛛の糸」(秋田県)の設立者である佐藤久男さん。演題は「挫折からの再起  自殺予防の現場力」
 自分自身が不動産業で失敗して倒産した経験からNPO法人を設立して、同じような人を支援する活動を行っている経験からの話であった。
 挫折から再起の10カ条を提唱していて、専門家の助けを得る、会社倒産については民事による法的整理をなど当然こと(もっとも当事者となると冷静にそうはいかないようだが)だが、散歩の効用(うつにならないために健康維持を)、どんな苦しみや悲しみも3年は続かないなど、あきらめないで生きることが大事と、話をされた。

 8日(日)はB型肝炎特措法と無料相談会があわぎんホールで行われた。参加者は30数名。今回は四国の他県にも呼びかけて、原告の交流も行った。広島原告団に所属している愛媛原告も3人来て、自らの体験を語ってくれた。広島の弁護士も参加。
 相談者は10名余りいたが新規の相談者も5名あった。原告・未提訴者も加わって2組に書かれて交流を行ったが、身内の方の事が心配で参加した方もいた。
 しかし、ビックリしたのは20数年前にB型肝炎ウイルス感染と解っていてキャリアのままであったが、1年半ほど前に足がむくんできたので受診すると、肝臓の9割がガンで手術もできず余命3ヵ月と医師から言われて、目の前が真っ暗になったという男性。それでも薬で奇跡的にガンが小さくなり手術ができるようになって、3分の2ほど切り取った肝臓も再生してきて、現状ではがんの再発も無いという。あるとき突然にキャリアの方に肝がんが発生することのあった、稀な事例である。
 症状がないからと言って見過ごすことのないよう、どんな人でも一生に一度は肝炎ウイルス検査を受検することの大切さが証明された事例であろう。県・各市町村がもっと積極的にウイルス検査を受検する必要性(健康な人でもある時突然に肝がんを発症する恐ろしさ)と、感染している人はたとえ症状がなくても定期的な検査をすることの重要性をを宣伝してもらえたらと思う。
 5時過ぎからは、会場をホテルサンルートに移して懇親会を行った。愛媛の3名の原告も含め14名が参加。初めてお目にかかる人も2人いて、お互いの交流を行い有意義な会であった。

 9日(月)は大阪で関西肝炎フォーラムがあったので参加した。関西・徳島地域のB型肝炎訴訟原告団弁護団、薬害肝炎訴訟原告団弁護団、日肝協の人たち30名近くが大阪の弁護士会館に集まって、各地の肝炎対策をどう進めるか、地方自治体への国が肝炎対策を進めるための後押しをする請願等について話し合った。夕方6時からの会議で8時半過ぎに終わったため、この日は大阪泊まりで翌日7時40分の高速バスで徳島まで戻ってきた。会ではたくさんの宿題をもらってきた。



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我が家の絵馬  香川・滝宮天満宮  2002年2月7日購入



どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店
○弱いようでも 心の意気地 石さへもたげる 霜ばしら
○及ばぬ恋よと 捨ててはみたが 岩に立つ矢も あるならい
○たとえ泥田の 芹にもさんせ こころあらえば 根は白い