きょうされんの署名行動」と「集団的自衛権の深層」

 一昨日(12月7日)は10時半から12時まで、徳島駅前できょうされん徳島支部主催の署名行動に参加した。
 きょうされんはそのホームページで「きょうされんは、1977年に障害のある人びとの願いをもとに、16ヵ所の共同作業所によって結成されました。現在は1916ヵ所の会員となり小規模作業所をはじめ通所型事業所やグループホーム、入所施設、相談支援センターなど大きくひろがっています。」と紹介している。
 またその活動について、以下の4点を挙げている。
 1.国や自治体へのはたらきかけ
 作業所等の働く場、グループホームなどの暮らしの場のあり方への提言活動や、国や地方自治体への請願署名などをおこないます。
 2.多彩な調査・研究・研修活動
 障害のある人びとに関する社会資源についての全国調査、会員実態調査や時機に応じた調査、また各種研修会を行い、交流や研究を深めます。
 3.共同作業所運営資金づくりへの支援
 会員の製品の販売、新たな仕事おこしなど、利用者の給料アップや作業所運営のための資金づくりなどにとりくみます。
 4.タイムリーな情報提供
 最新の施策の動きや小規模作業所などの情報を、ホームページや月刊誌を通じて、タイムリーにお伝えします。

 今年も障害者への政策の充実を求めて、国会請願署名行動を全国各地で行っている。12月3日から9日の障害者週間に合わせて、がんばるウィークとし、各地で街頭署やリレースピーチを開催しているが、徳島支部の署名行動もその一環である。この日は当事者支援の人を含め17名が参加、署名は78筆、募金は未集計。皆さん、元気な声を出して署名・募金を訴えていた。暖かい日で幸いであった。

 日本は、先日ようやく国連障害者権利条約を批准したが、国内法は権利条約の水準に至っていないのが現状である。きょうされんでは障害者が暮らしやすい世の中を作るためにも、国際基準にあった国内法の整備を求めている。

 今年の請願項目は以下のとおり。
1.障害者総合支援法は、「骨格提言」にそって早急に改正してください。
 ●障害に伴う必要な支援は、原則無償とし、これ以上負担をさせないこと。
 ●地域活動支援センターへの公費は、自立支援給付事業と同水準にすること
 ●事業所に対する日割制度は、経営や支援を安定させる観点からあらためること。
 
2.介護保険優先原則を見直し、本人の希望で必要な支援を選べるようにしてください。
3.一人の市民として安心して暮らせるよう、障害者基礎年金を引き上げてください。


 安倍内閣が暴走している。消費税大増税社会保障切り捨て、原発推進集団的自衛権行使容認、秘密保護法などなど。どれをとっても国民生活と国民の安全にとってプラスになるものはない。
 今朝(12月8日)の徳島新聞の「日曜コラム」で岩本敏久(特別編集委員)は徳島出身の三木武夫元首相の言葉「私は国民大衆を恐れる。そして私は国民大衆を信頼する。」を引用し、そのあとに「安倍政権は、国民を恐れも信頼してもいないように見える。」として、最後に「『阿部流』の政治を深く憂える。」と結んでいる。安倍政治は速やかに終わらさなけばいけない。
 「集団的自衛権の深層」はその安倍流政治の行くつく先の危険性を示している。
 著者は、「いま日本に必要なのは、自衛隊の軍事行動を拡大して、アメリカの対中抑止戦略を完璧なものとすることではない。そうではなくて、この地域で日米中が共存共栄するという本音の部分を重視し、三国の軍事戦略とそれを一体化させるようなものにする努力である。相手国の壊滅を目標とする抑止戦略は共存共栄と両立するものではない」としているが、旧態依然とした安倍流の冷戦時代の発想でなく、困難な道ではあるが共存共栄の道を作りだすことが私には大事だと思える。




我が家の絵馬  京都  北野天満宮 2009年10月10日



どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店
○笑うてかなしい 座敷をぬけて 泣いてうれしい ぬしのそば
○なみだではげし 白粉なおし つらや浮世の 世辞わらい
○立はろうそく 立たぬは年期 同じ流れの 末ながら