守大助さん(仙台北陵クリニック筋弛緩剤冤罪事件)と袴田さん

 昨年末に買っていたパソコンに24日にようやく乗り換えた。メカに弱いので人の手を借りてであった。メールとインターネットがおかしかっが、肝炎の恒久対策会議があり東京にいっていたので、昨晩は肝炎の会事務局長の近藤さんの手を借りてやっと使えるようになった。

 この間の私にとっての大事件は、守大助さんの仙台地裁に対する再審開始請求が、25日に棄却されたことだ。26日の東京での会議の途中に、守大助さんを支援する徳島の会の川上事務局長から電話があって知った。ここの裁判官は、真実に目を向けず、自己保身のために上ばかり見ているのだろうか。静岡地裁の村上浩昭裁判長は袴田事件の袴田さん(78才)について、再審開始を決定するとともにすぐ釈放したのととはえらい違いだ。

 新聞記事(徳島新聞)によると、決定理由骨子は
 ①再審を開始する 
 ②死刑の執行と拘置を停止する。無罪である可能性が相当程度明らかになった現在、これ以上拘置を続けることは正義に反する。
 ③犯人が着ていたとされる衣類の血痕DNA鑑定結果は無罪を言い渡すべき明らかな証拠に当たる。
 ④衣類は、捜査機関によって後日、捏造された疑いがある。
 ⑤自白調書を含む新旧証拠を総合的に判断しても、袴田さんを犯人と認定できるものはない。

 48年もの長い間自由を奪われてきたが、彼を逮捕した人、彼を起訴した人、彼に死刑判決を言い渡した人は、責任を取らなくてよいというのだから、大きな矛盾である。
 
 守さんの場合、仙台地裁の河村俊哉裁判長は決定理由で、「新証拠は新規性自体が認められないか、信用性に疑問があり、確定判決の事実認定に合理的疑いは生じない」としている。とにかく再審を開始して、裁判長のいうことが正しいのか、それとも守さんの請求が正しいのかを判断してもらいたいものだ。
 仙台北陵クリニック筋弛緩剤冤罪事件が起きて逮捕された守さんは、当時29才だったのが42才になっている。第2の袴田さんを作らせてはいけない。裁判長の姿勢も大きな問題だが、それを打ち破り真実に則った決定を出させるような取り組みが不足していたのではないかと反省している。



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