「日本軍と日本兵」 一ノ瀬俊也

 昨日、同じタイトルでブログを書いたのだが、間違えて破棄してしまった。同じことを2度も書く気力がないので、簡単に済ます。
 一昨日は毎年恒例の、徳島県勤労者山岳連盟主催の第31回やまなみウォークラり―に参加する予定だった。JR鴨島駅から徳島市眉山に至る30kコースは、鴨島駅から山に入る道と、阿波史跡公園から僧都に至る道の約8kを除くと山道ばかりをひたすら歩くこのコースは大変人気がある。しかしこの日は朝から雨が降ったので、残念ながら不参加とした。

日本軍と日本兵 米軍報告書は語る (講談社現代新書)

日本軍と日本兵 米軍報告書は語る (講談社現代新書)

 本書の帯には、「敵という<鏡>に映し出された赤裸々な真実」と書いている。米陸軍軍事情報部が1942〜46年まで部内向けに毎月出していた戦訓広報誌Intelligence Bulletin(情報公開)に掲載された、日本軍とその将兵、装備、士気に関する多数の解説記事などを載せて、日本軍の姿や能力を明らかにしている。
 今までに読んだ著者の本は「明治・大正・昭和戦争マニュアル」(光文社)と「戦場に舞ったビラ」(講談社)。どれも、日本軍、日本はいかなるものだったかを明らかにしている。アメリカから見た日本軍は「規律は良好」「準備された防禦体制下では死ぬまで戦う」「射撃下手」「予想外の自体が起きるとパニックに」ということだ。過労死になるまで働かさせるブラック企業によって、現代でも国民は「死ぬまで戦う(戦わさせられる)」事態に追い込まれている。また、安倍首相の特定機密法や集団自衛権などは、狂信的な時代への回帰を目指すもので、食い止める行動を起こさなければならないと思う。
 そして著者は、彼らの直系の子孫たる我々もまた、同じ立場におかれれば同じような行動をするだろうと考えている。



我が家のだるま  春日部張子 11cm


どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店
○恋の夜学にランプをてらし 痴話とくぜつの勉強する
○思ひがけなく見合す顔を 烟(けむ)にして行く汽車の窓