「郷土人形 西・東」不破哲三・七加子
昨日(4月29日)は雨。この日は健生山の会のW石リーダーと高越山に登る予定だったが、残念ながらキャンセル。これで3回連続登山の予定が雨のために無くなった。今日は徳島まで行って、近く総会がおこなわれるきょうされんの横断幕を作ってきた。
- 作者: 不破哲三,上田七加子
- 出版社/メーカー: 里文出版
- 発売日: 2013/12/01
- メディア: 単行本
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「だるま」に引き続き、郷土玩具の本を読んだ(見た)。我が家の本棚には郷土玩具関係の本が100冊あまり並べられている。最初に買ったのは「民芸の旅」と「日本の郷土玩具」。どちらも保育社の文庫本で、39年前の購入。郷土玩具を買ったのは、高松市のみやげ物店の「ひさ六」だが、今は無い。
不破哲三が「高松と宇土」の項で「ほうこさん」と作者の宮内フサ(1985年102歳で死去)について書いているが、その「ほうこさん」である。高松出張の帰りにたまたまひさ六に寄り普通の土産を買おうとして目に付いたのである。以来、年に2〜3回は訪れて、宮内さんの人形などを買った。本を書棚から追い出して収まった数は張子・土の手ひねりの人形・お面などである。見ているとそれぞれの表情が愛らしく心を休めてくれる。
鯛抱き童子は99歳の作品。我が家では最高年齢のときの作品である。97歳のときの羽子板もあった。一番大きいのは高さ56cmのほうこさん。
今では、孫の永井節子・太田みき子が受けついで作っている。高松の「民芸福田」で購入できる。しかし、とにかく値段が高くなっている。ひとつ数百円で買えたものが、張子の人形は2〜4千円を出さないと買えない。つまみつち土人形は400円程度で買える。高嶺の花である。宮内フサさんの愛らしさを受け継いだ人形が、それでも130点ほどになった。
民芸福田 http://mingei-fukuda.com/about.html
娘や姪が結婚したときには、宮内張子・土ひねり(つまみ土人形)を記念に贈ってきた。それぞれが家に飾ってくれている。
もう相当昔、かつて自民党に宇野宗佑(滋賀県)という総理大臣がいた。女性スキャンダルで短命に終わったが、彼も相当な郷土玩具収集家で不破哲三とそのことについて話している記事を読んだことがある。対立する政党の党首が趣味について話すのだから面白い。
「近江の玩具」(2004年9月 サンライズ出版)という本では、宇野には2万点のコレクションがあると紹介されている。とにかく、好きな人は桁が違う。政治家にもいろいろな趣味を持っている人がいる。
どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店)
○よしや野暮でもヨシヨシ節は なまけ野郎の夢ざまし
○縁と思へばあの腰縄も むすぶ心のいさぎよさ
○民の権利がたたないならば 死んで自由の鬼となれ