「本の読み方」草森紳一、原発再稼動反対集会、あわ9条の会、義弟と大麻山
- 作者: 草森紳一
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/08/08
- メディア: 単行本
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ひたすら本を読み、本書では著者や本をいくつか紹介している。初代台湾総督で内務大臣文部大臣を歴任した伯爵樺山資紀(白洲正子の祖父)の漢詩「緑陰読書」が紹介されている。なにせ著者は慶応大学の中国文学科卒なのでその辺はお手の物である。
雨餘 千疊の暮山 蒼たり
花 渓流に落ち 春水香(こうば)し
盡(ことごとく)朱簾を捲き 書院 静か
一聲 啼く鳥あり 緑陰涼し
この漢詩について、著者は「彼らは平気で韻や平仄(ひょうそく)を無視し『花』と『春水』、『一聲』『啼く』という風に一句の中へ同意語をいれても、なんらはばからず、その主題も月並みだが、自分の感情に率直なので、いわゆる漢詩人の作より好感が持てる時がある。」と評している。そして、樺山は室内にいてこの詩を作ったとして、「かつての『緑陰読書』は、部屋の中でするものなのである。」と結んでいる。なるほど。
紹介されている中で読んでみたいなと感じたのは、以下の本である。
○張海迪「車椅子の夢」 新潮社
○市島謙吉「春城代酔録」
○レイ・ブラッドベリ「華氏451度」
○白行簡「大楽賦」
○林真理子「本を読む女」
○西川満「赤嵌記」
○橘外男「太陽の沈みゆく時」
本書の最後に登場するのが毛沢東であった。「読書の巨人である。けっして書物にのみこまれない。現実への応用ということがつねに念頭にある。文革期の知識人狩は、書物人間へのいらだちである。中国の伝統的な書物人間(文人官僚や学者)を退治しなければ、新しい中国はありえないと真剣に思い込んでいた。」と評しているが、まったく毛沢東のもくろみは失敗した。文革期には10年もの間大学生の募集がなかったのだから、中国の将来に与えた損害は計り知れなかったと私は思う。
6日(金)は夕方徳島駅前で毎週行われている、原発再稼動反対の集会が100回目を迎えたので、連れ合いと参加した。
今までで一番多い51名の参加
8日(日)は毎月1回恒例の、マルナカ柿原店前でのあわ9条の会の宣伝行動に参加した。暑くなってきた。
今日9日(月)は連れ合い、義弟と大麻山に登ってきた。疲れました。夜は私が先生役で中国語教室がある。
どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店)
○切れる取除(とりのけ)しておくれなら ぬしに売ります身の権利
○ぬしと権限さだめたからは 客気(うわき)させぬはわしの義務
○男女同権女房じやとても 自ままにたたいちやすまぬだろ