「絶望の裁判所」瀬木比呂志と守大助さん

絶望の裁判所 (講談社現代新書)

絶望の裁判所 (講談社現代新書)

 9年ほど、守大助さんを支援する徳島の会に関わっている。そういう目で読んでいくと、全く現在の裁判所が本書のタイトルそのままだと痛感させられる。本の帯には、「裁判所の門をくぐる者は、一切の希望を捨てよ!」とある。時代外れ、出世のためにはだれでも蹴落とす、判決は正義を表すものではなく上司にむかって書かれる、国民の権利と自由を守らない、人格的にも大人になりきっていない幼児性などなど、裁判所の中はオドロオドロしい世界である。
 こういう人たちと検察・警察がタッグを組んで無辜の人たちを罪に陥れているのが現状である。守大助さんはそういう人たちと闘っていると、先日の千葉刑務所での面会で思わされた。守さんが徒手空拳の状態で闘っているのではないことを、全国の支援する人たちの力で見せなければならない。
 集団的自衛権や「平和法案」(実質は戦争法案)などで憲法がなし崩し的に壊されていくのを阻止し、憲法第76条の裁判官の独立が、「すべて裁判官は、その良心に従い独立してその職権を行い、この憲法及び法律にのみ拘束される」ことが実現できる社会にしなければとも思う。


わが家の手ぬぐい

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どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店
◯寄す波ひく波四十路のリズム 宵から夜明けへ酔う生ま身
◯知らない月日の知らない出会い またも夢みている元旦
◯旅へ落とした一夜の罪へ せまい世間のツケが来る