大阪裁判傍聴、守大助の会、ニュース制作、自治会総会、「いまこそ民主主義の再生を!」

 18日(金)は大阪地裁までB型肝炎訴訟の傍聴に行った。傍聴席も満席であった。役員の皆さんの参加の呼びかけが毎回あり、その努力には頭がさがる。国に、原告たちだけでなく多くの国民がこの裁判の行く末を見守っているということを認識させるには、貴重な機会であると思う。そんなわけで私も毎回参加している。
 今回意見陳述したのは、65歳の男性。30歳代半ばで会社の健康診断で、B型肝炎ウイルスに感染していることが判明した。40歳代半ばで慢性肝炎であると診断されている。50歳を迎えた頃会社を辞めて起業した。ところが、起業して3〜4年経った頃に検査数値が上がって肝硬変になってしまった。2年間で4回も静脈瘤の除去手術を受けている。現在は、アナログ製剤の投与で肝機能数値は落ち着いてはいるが、どうなることか?仕事も病気のため開店休業状態という。いつ肝がんになるか不安な日々を送っていると話された。そして、「一日も早く新しい治療薬の開発や、治療法が確立されることを心より願いながら、必ずやそうなることを信じて現在の治療に専念し、日々暮らしをしてまいりたい」と意見陳述を行った。
 裁判傍聴のあと会場を中ノ島中央公会堂に移して、報告集会・原告団総会が行われた。そこでは、意見陳述した原告と担当の弁護士から感想が述べられた。また、この間の活動報告のDVDが上映され、各地の取り組みが紹介された。また、3月13日にテレビ大阪が放送した「願いかなうまで2」が上映された。1989年5月に北海道から始まったB型肝炎訴訟の軌跡と原告・弁護士の思いが伝わる内容であった。ぜひとも各県でも放映してもらいたい。

いまこそ民主主義の再生を!――新しい政治参加への希望 (岩波ブックレット)

いまこそ民主主義の再生を!――新しい政治参加への希望 (岩波ブックレット)

 徳島の土成から大阪までの高速バス車中で読んだのが、「いまこそ民主主義の再生を!」であった。今、各地で進んでいる参議院選挙での野党共闘の成立の背景が理解される内容であった。中野晃一は小選挙区制について「これは少数派の票を議席上の多数派に換える魔法のような装置」と指摘しているが、真にその通りで、これを打破して憲法を守り戦争法を廃止するには、野党共闘がぜひとも必要なのである。そして、参議院選挙に向けてその共闘が、徳島も含め進んできているのは大変嬉しいことだ。
 中野は最近の動きについて、「ここでの政治参加のあり方は同一性(アイデンティティ)に基づく動員ではなく、他者性を相互に認めあった個々人や運動体の自主的な行動とその連帯となっていくのです。」としている。

 19日(土)は守大助さんを支援する徳島の会の徳島駅前宣伝行動と役員会があったので参加した。今回は新たに役員となった二人も宣伝行動に参加してくれた。役員会では、遅くなっていた総会後のニュース制作を事務局長から指示された。事務局長は大変忙しい身なので致し方がない。今朝から作ってようやく仕上がった。内容は勘弁してもらいたい。
 20日(日)夕方には、私の地区の自治会総会があった。今回は順番で自治会長になっていたので、準備が大変であった。総会運営についても、さまざまな年齢、価値観を持った人が参加するので大変であった。昨日、総会の報告書を書き上げた。これで、お役目から開放されるが、今年は班長を仰せつかった。

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鶴彬の川柳歌集「手と足をもいだ丸太にしてかえし」
◯解放の前夜―その闘いに死ぬ奴隷達
◯セメントでこわばった白い肺で血も吐けないのだ
鉄粉にこびりつかれて錆びる肺
◯タマ除けを産めよ殖やせよ勲章をやろう
◯これからどうやって食ってゆこうかと新婚の夜を寝つかれず