肝炎恒久対策班会議参加と墓参り、「最終講義」内田樹

 4月3日(日)は新潟市で肝炎恒久対策班会議があったので、7時45分発の東京行きの飛行機に乗ってでかけた。新潟は遠い。会場に着いたのは12時半であった。その前に、新潟駅前で肝炎の宣伝署名行動が行われたのだが、間に合わなかった。全国から会議に参加した人も含めて100人以上が参加し30分の間に291筆の協力が得れれたという。ありがたいことだ。会議には170名を越える原告・弁護士が参加して、熱心に肝炎対策の充実を図る話し合いが行われた。
 話し合いでは、医療費助成の実現に向けて、この間の取り組みや全国各地の署名の取り組み、行動予定などが報告された。また、肝炎対策基本指針の見直しが検討されており、B型肝炎訴訟原告団弁護団の意見を反映させることが重要になってきており、これまでの厚労省や肝炎対策議連、3団体(日肝協、B型肝炎訴訟原告団弁護団、薬害肝炎)の協議内容をどう基本指針の見直しに反映させるかなどについても報告があった。基本指針の見直しについては、幾つかの点で私たちの運動の成果が盛り込まれていることが理解された。国だけでなく各地で新たな基本指針の実現に向けた取組が必要だと理解された。また、毎年行われている厚労大臣との協議に向けた質問も、話し合われた。今後の日程、教育啓発の取組、基本合意5周年・最高裁判決10週年記念集会(10月29日)、などなど、盛りだくさんの課題があって、時間が足りないほどであった。会議の後は懇親会。旧知の人たちとの話や交流は、肝炎対策を患者・原告団弁護団の立場からすすめる上で、貴重な潤滑剤となる。

 中四国の取組としては、7月30日(土)1時半から、高松市の「サンポート高松」で医療講演会(講師は北海道の川西照明医師)とB型肝炎訴訟基本合意5周年四国集会が行われる。また、11月12日(土)〜13日(日)には広島の安芸グランドホテルで中四国原告交流会が予定されている。
 4月13日、21日には東京で、今全国で取り組んでいる肝炎署名の協力を求める国会議員要請行動があるのだが、すでに別の予定が入っているので私は参加できない。


 4日(月)には千葉の松戸に行ってきた。松戸に住んでいる兄・弟と両親の墓参りをするためであった。墓は柏市の柏湖南聖地公苑にある。手賀沼を見渡せる気持ちの良いところである。私にとっては久しぶりの墓参りであった。夜は、兄の家の近くの居酒屋でこれまた久しぶりに男だけ3人で、飲んだ。5日には神田の内山書店・東方書店に立ち寄って本を買ってきた。3日も家を開けるとやはり疲れる。

 内田樹の本を読むのは初めて。サブタイトルは「生き延びるための七講」とある。「教育に等価交換はいらない」と「共生する作法」で示唆している教育のあり方は、現在の国が進めている教育と全く違っている。筆者は「『買弁』的政治家の代表が今の総理大臣です。全く公益に背馳する政策を安倍首相は次々と打ち出しています。『集団的自衛権の行使』というのは要するにアメリカの海外の軍事行動に追随していって、アメリアの青年の代わりに日本の青年が血を流し、アメリカが負担している軍費を日本国民の税金から支払うことです。アメリカからすれば自分たちのためにそうしたいと日本の方から申し出てきているのですから、断る筋の話じゃない。でも、その見返りに首相は何を要求したのか。『靖国神社参拝』です。彼はもともと靖国参拝は個人的な宗教行為であって、外国政府にとやかく言われる筋ではないと言い張ってキマsた。ということは、つまり、彼個人のプライブエートな宗教的信条を満たすために、外交的な譲歩をみせたということです。個人の宗教的行事を果たすために、国民の生命身体と国富を差し出した。その行為のどこが国益なのか。」と指摘している。成る程!納得!!

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