大江健三郎「定義集」と風邪、中国短期語学留学

 ここ最近、体調が悪い。どうやら風邪のようで、鼻水・咳が止まらない。うっとおしいものである。多分、3日に参加した陽光学院の忘年会のときだろう。我家からJR鴨島駅まで1時間近く歩いて、少しばかり汗をかいたのが、影響しているのだろう。気晴らしに、市販の風邪薬を飲んでいるが、効かない。
 

定義集 (朝日文庫)

定義集 (朝日文庫)

 中国語検定が終わるまで、本を読むことがなかった。どれほど集中して勉強したかと思うだろうが、それほどではなかったことは試験結果が証明している。来年2月に、上海大学に2週間短期語学留学することになった。授業は月〜金の午前中だから、後は自由行動で街を見学ということになる。少しは、刺激になるだろう。
 久しぶりに読んだのが、大江健三郎の「定義集」であった。表紙の絵(福田美蘭)が著者の生い立ち、百姓一揆・息子さん・原爆・執筆・3.11・抗議行動など、生き様を表している。
 読んでいて、私には難しい表現はあるが、清々しい気持ちになる。現代の人間が次世代に残すべき責務を痛感して、文章を綴り、行動している。「いま小説家のなしうること」のなかで、著者は「私はいま日本人の本質的なモラルとは、次の世代を生き延びさせるべくつとめることで、すべての原爆を廃止する決意を示すのがその始まりだと考えます。」と記している。納得!!!

台北陵クリニック筋弛緩剤えん罪事件の守大助さんをご支援ください!
B型肝炎訴訟をお考えの方は、全国B型肝炎訴訟弁護団へご相談を!

「川柳でんでん太鼓」(田辺聖子 講談社文庫)
◯湯どうふへ分別もあるしのび逢い(中田たつお)
◯もう未練ないが糸屑とっていやり(麻生路朗)
◯髪洗う日の多くして愛すすむ(岸本吟一)
◯月ばかり冴えてプロポーズ言えず(樋渡義一)
◯レストランめし屋屋台と恋進む(前田辰男)