次女に男子誕生、シルバー大学入学式、倉敷民商弾圧事件学習会

 8日(木)、長野・駒ヶ根の次女が三男を産んだ。体重3,032gで安産であった。連れ合いは昨日から次女の家の応援で駒ヶ根に行った。しばらくは帰ってこないので、いろんな用事をみなしなければならないので大変だ。名前は「桂」(ケイ)、上の二人も木の名前である。長男は楓(カエデ)、次男は梛(ナギ)。
 8日はシルバー大学の入学式があり、会場のわぎんホールに行ってきた。500名余の学生である。学生の平均年齢は68.3歳。最高年齢は83歳である。皆さん元気なようであった。私が学ぶ中国語中級は10名、男性8名、女性2名。
 昨晩は倉敷民商弾圧事件の無罪を勝ち取る徳島の会の第2回学習会があり参加した。40名ほどの参加者であった。講師は倉敷民商弁護団則武透弁護士。演題は「倉敷民商禰屋(ねや)事件岡山地裁判決と共謀罪法案」。裁判官は法律の解釈を全く捻じ曲げて無理やり有罪にしている。3月3日の判決日には、警官を40人も法定に呼び入れて傍聴者を威嚇している。
 則武弁護士は、あらゆる点で、これまでで最もひどい判決だと話した。①法人税法違反については「証拠能力に問題のある木嶋査察官報告書に依拠して事実認定」 ②税理士法違反については「申告納税権の人権性を明確に否定」 ③警官投入については「民商敵視の現れ」 としている。さらに大きな問題は、倉敷民商事件は共謀罪とも関連するということだ。斎藤貴男の「共謀罪とは権力に隷従したがらない者を徹底して排除する、排除される危険を見せつけて萎縮させる仕組み」という言葉を引用して、税の自主申告を支援する民商を敵視して弾圧しようとしている。共謀罪は監視社会・密告社会につながる。一般人は対象にならないと説明しているが、戦前の治安維持法を見ても当てにならない。
 倉敷民商事件では、I建設の社長夫妻は一度も逮捕されず、一方で禰屋さんは計428日も勾留されている。また、I建設には重加算税が課せられていない可能性が大であるが、その一方で禰屋さんは脱税幇助で起訴されている。さらに、「たまり」(国税局の内部用語で、脱税で得た資金を庭に隠したり、土地や株式などに資産化し、プール化したもの)がないのに禰屋さんを起訴した。I建設は公安警察との間で司法取引をした可能性があるということであった。不適切な納税を見逃してもらうために、民商弾圧に手を貸したということになるのだろう。
 共謀罪は一般の人を対象にしていないと政府は説明しているが、導入されると正式な捜索差押手続きによることなく、捜査機関が合法か否かによらず盗聴(SNSデータの取得も含む)などの手法により情報を収集することになる、と指摘している。金田法相も民進党蓮舫議員の質問に対しLINEやメールを捜査対象にすることを認めているのだからそれらを見て、好き勝手に共謀罪に当てはめることができるようになる。共謀罪が成立すれば、自由にものが言えなくなる社会が到来してしまう。

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「江戸端唄集」(岩波文庫
◯都々逸百人一首
 どれにしやうか 格子の先で 霜のしら菊 めがうつる
 本歌:心あてに折らばや折らむ初霜の置き惑はせる白菊の花(凡河内躬恒
 格子の先:張見世に座っている女郎
 朝のわかれが ないものならば なんのきらはふ 明の月
 本歌:有明のつれなく見えし別れより暁ばかり憂きものはなし(壬生忠岑