きょうされん徳島支部運営委員会、大麻山、「被差別文学全集」(塩見鮮一郎編)

 2日はきょうされん徳島支部の運営委員会があり参加した。会場はいのちのさとが経営している「さざなみうどん」であった。上板町にある。2006年11月28日に開業して、現在は7人の利用者、2人の職員が交代で仕事をしている。一時は月収が200万円ほどあったが、現在は何とか経営的にも成り立っているとのことであった。
 8月18日・19日に今治の湯ノ浦ハイツでおこなわれた四国ブロック学習会や、全国の支部事務局長会議他移動でおこなわれる全国大会などの報告が行われた。次回は11月に海陽町で行われる予定だ。徳島県の最南部なのでわが家からはたいへん遠い。 
 「被差別文学全集」(河出文庫 塩見鮮一郎編)を読んだ。彼の本で読んだのは、「乞胸 江戸の辻芸人」「弾左衛門とその時代」「差別語とは何か」。また、本書は先に読んだ「被差別部落傑作集」の姉妹編である。収録されているのは、以下の11作品。
 「曼珠沙華」( 岡子規 )、「蛇くい 」(泉鏡花)、「俗唄三つ」(小泉八雲)、「新平民部落」(岩野泡鳴)、「唱門師の話」(柳田國男)「特殊部落と寺院」(喜田貞吉)、「アイデアリストの死」( 神近市子)、「葬式の名人」( 川端康成)「野晒し」( 六代目春風亭柳枝)、「風潮」(武田繁太郎)、「ダイナマイトを食う山窩」(福田蘭童) 。

 編者は「まえがき」で以下のように書いている。「近代の初発の表現には、意表を突かれるような声がひびいている。被差別賤民を抱擁する腕(かいな)があり、過不足なくその真底を把握する目もあった。それらがけいぞくされればよかったのだが、たぶん膨張する軍事国家の迷妄が、野に咲く花をかえりみる余裕を市民にあたえなかった。いや、むしろ邪魔者として、優しい少女や障害者、病者や老人、孤独者、狂気の乞丐(きつかい 乞食のこと)、無職、無戸籍者、少数民族を、僻地山中に追いやる。」今でも、差別偏見がなくなったとは到底思えない。ヘイトスピーチなどが度々取り上げられているが、逆流が起こっているとしか思われないのだ。安倍政治には、多分にこの要素が含まれていると思うこの頃である。

 今朝は、3ヶ月ぶりに連れ合いと大麻山に登ってきた。5月に「空海の道ウオーク」に参加して以来である。忙しかったのと暑かったため、無精した。大分、足の筋力が落ちている。

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「江戸端唄集」(岩波文庫
◯都々逸百人一首
 とりのそら音は はかりもせうが ぬしの空値は はかられぬ
 本歌:夜を籠めて鶏のそらねははかるともよに逢坂の関は許さじ(清少納言
 たつた一言 人伝ならで いふて置たい 事がある
 本歌:今はただ思ひ絶えなむとばかりを人づてならでいふ由もがな(左京大夫道雅)