あわ9条の会、シルバー大学中国語中級、大阪B型肝炎訴訟裁判、守大助役員会、「手拭」、台風

 13日(水)は午後7時から我が家であわ9条の会の事務局会議があった。先日のスタンディングの話や、平和写真展などに話が及んだ。またこれからの取組みについても話し合った。
 14日(木)は徳島市内でシルバー大学で中級の中国語講座があり参加した。中国語でシルバー大学は、「老人大学」とも「銀髪大学」ともいうが、私のような頭の人にはとても銀髪大学とは言えない。使っているテキストは「中国語的 おもてなし」(郁文堂)で「”问答”ペアワークで会話練習」と副題がある。講師は、40歳代の台湾出身の女性。したがって、時々書く字が「簡体字」でなく台湾で使用されている「繁体字」になってしまう。1回の講習が午前10時から昼休みの1時間を含めて午後3時までなので、大変疲れる。その上宿題も出されるので大変だ。なおかつ木曜日には毎月4回陽光学院で中国語がある。あとの方ではもう頭が回らない。

 15日(金)は大阪地裁でB型肝炎訴訟の裁判があったので参加した。100名近くの傍聴者があった。今回の意見陳述は40歳代の男性2名であった。
 原告番号3,620番の男性は、研究機関で研究をしている人で、小児喘息の検査の時にB型肝炎ウイルスに感染していることがわかった。母親・妹もB型肝炎ウイルスに感染しており、B型肝炎訴訟に参加して母親はすでに和解している。B型肝炎を理解してくれる女性がいて結婚し、子どももいる。彼の母親は母子感染させたことについて、申し訳ないことをしたと、事あるごとに言っているとのことだった。全く感染について彼女には責任がないのだが、そういう気持ちにさせる厚生行政には悔しい思いを抱いていると語った。30歳になったばかりの年に肝硬変になっている。服薬・検査を受けて治療を続けているが、検査のたびに何か見つかる(肝がんということか)のではないかと不安を抱いている。娘さんが生まれつき重い心臓病があり、知的障害もある。親なしでは生きていくことが困難な娘のために、一日でも長く見守ってやりたいというのが、彼の願いである。そのためにも彼は医療費助成制度の充実と、B型肝炎を治し切る新薬の開発を求めている。
 原告番号4,271番の男性は44歳で、自動車整備士をしている。B型肝炎ウイルスに感染していることを知ったのは、中学生の時であった。体調も悪く学校を休むと、不登校と担任教師から勘違いして、同級生から殴られる(告げ口をしたと勘違いされた)こともあった。昨年、肝生検をしたところ軽い慢性肝炎だと判明した。24歳の頃付き合っていた女性と結婚しようとしたが、実らなかった。彼は大変肝炎について知ることに熱心で、新聞や雑誌、肝臓専門誌や専門書も読んでいる。またインターネットでも調べている。生活上でも行き過ぎと思うくらい注意をして、病状が悪化しないように、他人に感染させないように努力をしている。自分がB型肝炎ウイルスに感染していることを隠さずにしていることは、大変だとは思うが、差別・偏見をなくす上では大切なことと思う。声を上げる人間が増えると、もっと国が動くと彼は考えており、そう思うからこそ今回の意見陳述になっている。
 弁護団も、B型肝炎訴訟の提訴・和解の状況、除斥問題について意見陳述を行った。

 裁判傍聴・集会の後に高速バスに乗る前に少し時間があったので、阪急古書店街に立ち寄った。大阪駅側に近くなり、阪急三番街南館1階に新装なったので入りやすくなった。今回見つけたのはりーちあーとという古書店の「手拭 庶民の芸術 浮田コレクション」(染織と生活社 1989年10月)であった。

手拭―庶民の芸術 浮田コレクション

手拭―庶民の芸術 浮田コレクション

 編者の浮田光治が集めた5,000本ほどの手拭の中から、300点ほどを紹介している。彼は先日紹介した近藤肝炎の会事務局長がおみやげとして私にくれた手拭を売っている永楽屋に奉公していて、その後独立して手拭問屋などをしていた。永楽屋は400年の歴史もある店で、「今日の風流・永楽屋の町や手拭」(青幻社 2014年5月)、「京てぬぐい」(PIE BOOKS 2005年3月)として本でも紹介されている。これについては2014年5月19日のブログでも紹介した。見ていてとても楽しいので、高速バスの中で読んだ(見た)。後でネットで調べたら、6月から7月にかけて、大阪で展覧会が開催されていた。惜しいことをした。

 16日(土)は午後から守大助の会の役員会が徳島市であったので参加した。生憎の雨で、宣伝行動は中止になった。1ヶ月間の活動、今後の予定などを確認した。来年度の総会は2月24日(土 13:30から)と決まった。

 台風が近づいてきているので、庭の片付けなどをした。

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「江戸端唄集」(岩波文庫
◯都々逸百人一首
 恋にくちなん 名は惜しけれど 今さら意地でも きれられぬ
 本歌:恨み侘干さぬ袖だにあるものを恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ(相模)
 夢でなりとも あはしておくれ ゆめじやうき名は 立はせぬ
 本歌:春の夜は夢ばかりなる手枕にかひなく立たむ名こそ惜しけれ(周防内侍)