台風被害、「ぼくは豆玩(おまけ)」(宮本順三)

 台風の被害、今回は少しであった。我が家の5mほどの高さのノウゼンカズラの木が半分ほどから折れた。もともと丈夫な木でないので仕方がない。数年前の台風では温室の屋根が折れた木で破れたことがあった。秋に入り、また見事に咲くのを楽しみにしていたから、少しは残念である。



 昨日は、落ちた枝などを片付けたついでに、庭掃除。半日かかってしまった。


 タイトルの「豆玩」に「おまけ」とルビが振られいる。著者・宮本順三(1915年4月〜2004年1月)はグリコの草創期、戦前からおまけの制作に携わってきている。この本(1991年出版)も阪急古書店街で手に入れた。豆玩に懸けた著者の思いが伝わってくる、ほのぼのとした本であった。とは言え、豆玩も戦争中は戦時色に彩られ、また作ることもできなくなった時期がある。色んな分野で戦争時代のことを伝えていかなければ、国民がまた死地に追いやられる事になってしまう、時代になってきた。子どものおもちゃまで「戦意高揚」に駆り出されてしまう。
 ネットで調べたら、東大阪市の「宮本順三記念館 豆玩舎 zunzo」がでてきた。一度行ってみたいものだ。以下のように紹介されていた。

 OMAKEYA ZUNZO : The Junzo Miyamoto Toy Museum
当館は、洋画家でグリコのおもちゃデザイナーとして活躍したZUNZOこと宮本順三(1915-2004)が幼年期から生涯に渡り蒐集した日本各地の郷土玩具や世界の人形玩具・仮面などの民族文化コレクションと作品(絵画・おもちゃ)を保存し一般公開する私設展示館です。1998年、順三・賀子夫妻により設立。全国のファンに支えられおかげさまで本年で開館19年を迎えました。各地の素晴らしい芸術文化と、小さなおもちゃの夢の世界を楽しみください。

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「江戸端唄集」(岩波文庫
◯都々逸百人一首
 私しやすゝきの 野にすむうさぎ 恋しなつかし 夜半の月
 本歌:心にもあらで憂き世にながらへば恋しかるべき夜半の月かな(三条院)
 ついした事も 言葉のあらし 顔にもみぢを ちらすのか
 本歌:嵐吹く三室の山のもみぢ葉は龍田の川の錦なりけり(能因法師