退職生活

 5月31日には、津志嶽にしゃくなげを見に行った。山頂付近のそれは、残念ながら今年は少なかった。つるぎ町がしている「つるぎクラブ」が行っているもので、「つるぎの達人」がボランティアで案内してくれる。雨にもかかわらず参加予定者25名全員参加であった。それに、町の職員なども含め、総勢47名で目的地のしゃくなげの里に向ったのであるが、雨降りが厳しい上に歩くテンポが違うので、結構疲れた。それでも山を下りてくると、地域の「あじさいクラブ」の方たちが田楽やお茶を振舞ってくれて、暖かい気持ちになれた。集会場所でもある「阿弥陀堂」で10人近くの方が世話をしてくれた。映画の「阿弥陀堂だより」の世界化と思った。原作者は長野の厚生連の病院の内科をしている南木佳士だが、ぬくもりのある小説を書く人だ。夜は連れ合いの従兄の受賞記念の会があったので参加した。長年木材関係で尽力していたものが、認められての表彰である。「旭日双光章」というものであった。
 6月1日午前中は、「孺子の牛」にも書いたが、冤罪事件の「守大助」を支援する会の役員会に参加した。最高裁で上告が棄却されたが、裁判官たちはどこを見ているのかと思う。当時、結婚直前の彼が罪に問われてもう8年になる。捕まえた人・裁いた人の責任は重大である。日本では冤罪が多いが、裁判制度・捜査制度のあり方を、国民の人権を守る方向に転換しなけらばならない。午後は、我が家で会議があり、参加した人たちと退職を記念して食事をした。
 昨日の午前中は、本をお世話になった方たちに配って歩いた。午後は高松まで買い物。夜は中国語会話教室。今は童話を読んでいる。赤ずきんちゃん・3匹の子豚など。先生(孫暁平 スン シアオ ピン)は中国東北部の出身だ。彼女の子ども(小学校1年生)も来ている。彼は最近まで親元を離れて1年間ほど中国で暮らしていたが、彼の発音は北京語なので先生よりも解りやすい。私が40年前に大学で習った発音に近い。
 今日は雨が降っているので、会社から持ち帰ったものの整理でもしようか。