孔子物語
白川静の「孔子伝」がなかったので、我が家にあった「孔子物語」を読むことにした。
- 作者: 丁寅生,孔健,久米旺生
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2008/05/02
- メディア: 文庫
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訳者によると、「演義とは記録をふくらませてつくりあげた物語という意味。 中略 中国伝統の章回形式でかかれている。ただ訳出にあたっては、紙幅の関係から原著の二割強を割愛したため、章回形式をそのまま写すことができなくなった。」とある。それでも680ページもあった。大衆向けの小説といったところか。論語・史記等を基にしてふくらませて書いて、孔子とその弟子たちの言動、当時の政治状況が丁寧に書かれているようだった。
孔子や論語に関する本を書く際に参考とした「史記」ではどうなっているか知りたく思って、岩波文庫の「史記世家」中の「孔子世家」と「史記列伝」1の「仲尼弟子列伝」もついでに読んでみた。それぞれ、簡単な記述で、「論語」に書かれていることを大きなよりどころとして、それに当時に書かれていた本を参考にしていた。
- 作者: 司馬遷,小川環樹
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1982/12/16
- メディア: 文庫
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演義で有名なのは「三国志演義」で高校生の頃に読んだがおもしろかった。ただし、映画の「レッドクリフ」は宣伝どおりの出来ではなかったように思う。