冤罪File

 昨日から大雨と落雷で大変だ。二日間でどれだけの雨が降っただろうか。阿波市のいくつかの地域でも避難勧告が出されている。
 裁判員が参加する裁判が始まって、連日その模様が報道された。一般の国民が、冤罪に協力させられることのないようにして欲しい。
 「冤罪File」No.07が発売されたので、購入した。季刊のこの雑誌のNo.2では、私も無実を確信している仙台・北陵クリニックの筋弛緩剤事件も取上げられた。犯人とされる守大助さんは裁判所の誤審によって、千葉刑務所に服役させられている。
 そもそも、この事件は事件性がなく、当時のクリニックの低劣な医療レベルに起因した医療ミスを覆い隠し、守さんが筋弛緩剤を点滴の中に入れて患者を殺害したとしている。最高裁は事件をきちんと精査することなく、守さんを有罪にした。
 最近無実が明らかになった足利事件の菅家さんも千葉刑務所で服役させられていた。
 冤罪の特徴を考えると、ずさんな警察の捜査と、相変わらずの自白偏重、警察・検察庁の証拠隠し、裁判官の無能振り、マスコミの警察発表偏重の報道などがが知らされる。良心的で真実を見極めようとする裁判官は、不当な人事差別を覚悟しなければならない。
 今回の冤罪Fileは「実録コミックスペシャル」と題して、事件・裁判の模様・事件の問題点などがわかりやすく解説されている。取上げられた事件は、「東電OL殺人事件」「引野口事件」「特急あずさ事件」「御殿場事件」「足利事件」であった。
 冤罪を生み出す土壌を変えることなく裁判員制度を持ち込むことは、冤罪を作ることに国民を加担させるものである。また、審理の日にちも極めて短く、弁護士・被告に多大な負担を強いることになる。

冤罪File (ファイル) 2009年 09月号 [雑誌]

冤罪File (ファイル) 2009年 09月号 [雑誌]