あふれる新語
裏庭を見たら、彼岸花が咲いていた。例年より少し早い。
「KY式日本語」はさっぱり解らなかったが、今回の「あふれる新語」に紹介されている言葉も、ほとんどわからない。よくもまあ、若い人は発想が柔軟で新しい言葉を作るものだと、感心してしまう。
- 作者: 北原保雄編著,「もっと明鏡」委員会編集
- 出版社/メーカー: 大修館書店
- 発売日: 2009/05/15
- メディア: 新書
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「あきこい」(秋恋)①失恋。②あまりうまくいっていない恋。『もうつきあい始めて一年。そろそろ秋の気配です。』類:春恋、夏恋、冬恋
北原先生のコメント
秋は実りの季節でもあるのに、恋の終わりのことをいうのは音が『飽き』に通じるから。この捉え方は平安時代の古今和歌集から見られる。恋がさめることを『秋風が立つ』というが、四季の中に位置づけた『秋恋』は新発想。
携帯電話が普及しているので、それがらみの新語も多い。
圏外:恋愛対象外であること。
せきる(赤る):赤外線通信を使って携帯アドレスを交換する。
また、今回の選挙で自民党が大敗したが、成る程と思わせる新語もあった。
あまくだり(甘下り):退職した高級官僚が、関係のある会社や団体に甘えて天下りすること。
じみんとう(地味ん党):とても地味な人の集まり。いくら集まっても目立つことはない。自民党のもじり。
せいじか(世辞家):突然に総理大臣を辞めてしまう政治家。「二人続けて世辞家とは世も末だ」。政治家のもじり。
北原先生のコメント
総理を辞めるのが「政辞」ではなく、政治から身を退くことが「政辞」だが、総理を辞めても政治家を辞める人はいない。それだけ政治生命をかけていないということか。大相撲では横綱の引退は即現役からの引退なのに。ちなみに昨今は『変声期』ならぬ『変政期』だ。
ふくだしゅしょう(福田首相):決定打がないこと。また、その人。