連環画

 中国で買った本がまだあった。連環画(lian huan hua)である。簡約現代中国語辞典(光生館)では「小型の絵物語本」と書いてあった。漫画と言う人もいる。江戸時代の黄表紙など絵と文字の入った冊子のようである。今の中国ではほとんどなくなってきているそうで、古い連環画のコレクターもいるようだ。
 B6版86ページの本が3冊入っていて10元であった。買ったのは「紅楼夢故事」(紅楼夢物語)と「中国成語故事」(中国成語物語)。成語とは、慣用熟語のことである。
 中国では、四字熟語、五字熟語の標語がたくさん見られた。大体、対になっている。


 シルク工場の売り場では、職員向けの勤務の注意が額に飾られていた。

 1日10の努力
○もう少し多く微笑を
○行動はもう少し早く
○話し方はもう少し軽やかに
○効率をもう少し高めて
○怒りはもう少し少なく
○頭をもう少し働かせて
○仕事はもう少し早く
○愛する心でもう少し尽くして
○言い訳は少なく
○気持はもう少し伸びやかに
 あまり自信はないが、こんな意味になるのだろうか。
 上海の街も含めて建設ラッシュだが、これから壊そうという建物のところには、「参与世博 共創未来」という横断幕が掲げられていた。上海で来年開かれる万博に、市民の協力を求めているのだろう。
 あと、メモしてきた標語を紹介しよう。
○貼近文明 靠近方便
○生活富裕 生命陽光
○馬扁術搗密 密嗎是多少
○以我文明新貌 喜迎文明盛会
○人人有責 誹究衛生
○文明蘇州 従我做起
○人生美好 歩歩小心
○心如夏花 信心如虹
○文明出行 平安到家
○保護環境 節約能源
 標語は、簡体字で書かれている。生活文化、マナーの向上を訴えるものが多かったようだ。
 中国の交通マナーはひどいと聞いていたが、その通りであった。信号無視・急な割り込みは当たり前、高速道路にも歩行者がいた。「人生美好 歩歩小心」という標語が道に掲げられているのは、マナーの悪さを反映している。高速道路でも「逆行するな」という標語が多く見られた。ガイドの人に聞いたところ、上海の人口2,100万人で、毎年の交通事故死は200人ぐらいだという。
 下の写真は、観光地でゴミを集めている三輪車。