「中国全省を読む」事典

 先週末から3日ほど風邪を引いてしまったのが、ようやく回復してきた。蔵書の一覧表入力作業は、ようやくあと900冊ほどまでのところに来た。今月中には何とかなるだろう。
 昨年9月に、上海・蘇州に行くときに予備知識を入れようと、表題の本を購入した。

「中国全省を読む」事典 (新潮文庫)

「中国全省を読む」事典 (新潮文庫)

 そのときは、関係するところだけを拾い読みしただけだったので、改めて読み終えた。今日の新聞を読むと、もうすぐ中国のGDP(国内総生産)が日本を上回るという。2025年にはアメリカも追い抜くだろうとも書いてあった。
 上海・蘇州で見た光景もそれを実感させるものであった。とは言っても、中国の人口は日本の人口の10倍もあるのだから、一人当たりの国内総生産はまだまだである。反対にいえば、可能性が限りなく大きいということだろうか。
 本書は、中国の経済の状況についても、概略が書かれていて、その発展振りと問題点が指摘されている。
 東南アジア・台湾などとの経済的結びつきの大きさと発展振りは、これからの中国の経済成長を示すものであった。
 改革・開放政策が、中国国民全体に恩恵を及ぼしていないこと、貧富の格差が拡大していることなど、改善点は山積されている。