守大助さんを支援する徳島の会第五回総会 

 2月6日(土)に表記の総会が徳島市で開かれ、50人近くが参加した。総会では1年間の多彩な活動の報告があった。会員数も2009年度目標の250名を達成することが出来た。私も、昨年12月に千葉刑務所まで守大助さんを励ますために面会に行ったときの感想を報告した。守さんは不当にも逮捕され刑務所に送られ、あっという間に9年が過ぎた。人生の一番大事なときに、間違った判断の元に人生を壊されている。こういう仕打ちをおこなった、検察官・裁判官を罰することができるようにしなければ、安易な判決が今後も続くだろう。全面的な可視化も必要である。
 総会にあたり、守さんがメッセージを送ってきた。メッセージには「今年はなんとしても、『再審請求』をして、『布川』につづきたい。日弁連の支援が早く決まると良いのですが。徳島からも日弁連への要請をお願いします。塀の中は、耐え難いことばかりですが、辛さ・苦しさに負けずに、”僕はやっていない”を叫びつづけ闘います。短期間で勝ち、皆さんとともに笑いたいです。」
 総会では林弁護士(「徳島ラジオ商事件」元弁護団副団長)が記念講演をおこなった。内容はラジオ商事件の弁護活動、支援活動から何を学ぶかというものであった。ラジオ商事件の元被告の富士茂子さんは、何度も最高裁に再審請求をおこなっている。死後の6次再審でようやく無罪判決を勝ち取った。布川事件足利事件でもわかるように「あきらめない」(被告も支援者も)が、冤罪を晴らす上で重要だと林弁護士は指摘した。また、冤罪を作り出すのは、自白調書・検察に不利な証拠隠し、マスコミによる不見識な犯人報道、裁判官の間違ったバランス感覚などがあると指摘した。これらのことが多くの冤罪を生み出してきている。
 その上で林弁護士は、守さんの事件と富士茂子さんの事件との、大きな違いを指摘した。それは、富士さんの場合は4次再審請求まで、ほとんど孤立無援で裁判闘争をおこなってきた。しかし、守さんの場合は最初から冤罪だという世論があって、各地で支援する会が出来ていることだという。
 今後も、神奈川・千葉・福島などで会が結成されようとしている。
 冤罪Fileの№9が発売された。特集:再審が動いた!として、布川事件狭山事件足利事件が取り上げられている。
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