中国歴史

 岩波新書から「シリーズ中国近現代史」が刊行されたので、読むことにした。今は、第一巻が出ているので、順次刊行される。
 おさらいとして、中国の通史を先に読むことにした。わかりやすいものとして、「中・高校生のための中国の歴史」を選んだ。

 本書は1991年に岩崎書店から世界各国史シリーズのひとつ「中国」として刊行された。「あとがき」で、「たんに、歴代の王朝が盛衰する王朝交替の中国史ではなく、少数民族を含めて多民族がつくり出す国であることから、広大な領土で生活する民衆のすがたが見えてくるような中国史を描き出そうとしました。」と語っている。長い歴史のうち、孫文の中国革命以後の歴史に半分を割いている。中国の近代化のひずみもきちんと書いていて、中国史について適切な理解を得られる本であると思う。