B型肝炎問題で、徳島県議会へ請願
9月21日に、徳島県議会に「B型肝炎問題の早期全面解決を求める請願」を行った。これは、大阪の訴訟団が企画したもの。徳島肝炎の会にも大阪から参加の要請があり、私が参加した。当初、大阪からは原告二人、弁護士一人が来る予定だった。しかし当日は、原告4名(実名原告2名、匿名原告2名)、弁護士2名、支援の学生1名の7名が来ていた。
請願は、民主党には仁木衆議院議員、自民党には後藤田衆議院議員、共産党には私の知人、公明党には原告の一人の父親が神戸の県会議員を知っているとのことで、そこからの連絡などで紹介があり、請願要請が行えた。
請願の内容は、以下の3点。
①国は、集団予防接種による注射器の使い回しによって被害を受けた被害者が原告となったB型肝炎訴訟において、被害者に謝罪し、被害者全員を速やかに救済すること。
②国は、肝炎患者にとって経済的負担の心配のない医療費助成の整備をすすめること。
③国は、肝炎患者に対する差別・偏見をなくすための正しい知識の啓発活動をすすめること。
B型肝炎患者は現在100万人位いるが、しかしそれまでに何万人(実数は私にはわからない)も亡くなっている。徳島肝炎の会ができて30年になるが、これまでに多くの会員が亡くなってきている。小学生の子どもを残して亡くなった方、自身も肝炎患者で母子感染した息子さんが肝がんでなくした方など、多くの会員の死を見てきた。
原告たちが自分の病状・気持ちを語ったが、それぞれ大変な経験をしている。医者から余命3カ月と言われて、母親から生体肝移植を受けた男性、娘に母子感染させた女性、それぞれの闘病生活は厚労省の政策の無責任さを表していた。11時前から午後1時半過ぎまで、昼食を取らずに各会派に要請行動を行ったが、病気にも関わらず積極的に行動する人達に感心した。
B型肝炎訴訟大阪弁護団のホームページは下記のとおり。
http://b-kanen-osaka.hp.infoseek.co.jp/
NHKの朝の番組「ゲゲゲの女房」が終わる。本屋にも水木しげるの本が多く並んでいる。そこで彼の戦記物の漫画を買うことにした。買ったのは、「総員玉砕せよ」「敗走記」「白い旗」「姑娘」(講談社文庫)と「水木しげるのラバウル戦記」(ちくま文庫)であった。
「水木しげるのラバウル戦記」は当時の経験を書いた文章があって、絵は昭和24年から26年にかけて描かれた「ラバウル戦記」、「娘に語るお父さんの戦記・絵本版」のために描いた絵、終戦と同時に移動させられたトーマという所で描いたスケッチが収載されている。どれも戦争・日本軍の非人間性が描かれている。スケッチには彼の絵に対する執着心がうかがわれる。理由もなくめったやたらと殴られる、その一方で現地人との人間的な交流。
- 作者: 水木しげる
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薬害肝炎訴訟・C型肝炎訴訟・B型肝炎訴訟を見ていると、厚労省の政策の非人間性が感じられる。