あいさつ

 昨日は、国民救援会徳島県本部第36回大会があったので、連れ合いと参加した。私は、会長が所用のため「守大助さんを支援する徳島の会」を代表してあいさつすることになった。
 大会では、守さんを支援する決議「科学と医学を無視した仙台筋弛緩冤罪事件の原判決の誤りを正し、一日も早い再審を実現するための決議」が採択された。
 決議では、「不当な審理と明らかに誤った認定で無実の青年に有罪を科した原判決の誤りを正し、一日も早く再審を実現して冤罪を晴らさなければなりません。そのために、早急に強力な弁護団を結成し、国民救援会と全国の支援する会が団結して再審開始に向けた運動を開始すべき時期に今来ております。」と指摘し、「私たちは、当面、学習と宣伝行動を重点に、力を結集して運動を進める決意を固めて奮闘することを誓います。」と決意を示した。
 私のつたない挨拶は、以下のとおり。
 本日は、国民救援会徳島県本部第36回大会の開催おめでとうございます。守大助さんを支援する徳島の会を代表して、心から連帯のあいさつを送ります。
 私たちの会は、結成以来いつも徳島県本部からの温かいご指導とご援助を頂き、活動を続けてまいりました。本日の議案書の中でも丁寧にその活動内容が紹介されていますが、毎月行われる定例の役員会で方針を決め、会員拡大や学習会、全国の守さんを支援する会との連帯などで、千葉刑務所に無実の罪で収監されている守さんを一日も早く取り戻そうと努力してまいりました。また本日は、この事件についての決議もご用意いただきありがとうございます。
 2001年1月、仙台の医療法人「北陵クリニック」の准看護師だった当時29歳の守大助さんは、患者さんの点滴に筋弛緩剤を混入したとして1人殺人、4人殺人未遂で逮捕・起訴されました。
 当初、守さんは准看護師の立場を利用し、仕事の不満を解消するために筋弛緩剤を混入したと犯行を自白させられました。最近の、メディアの報道通り、警察や検察の無謀で人権無視の取り調べの中で自白を強要されたのです。
 しかし、守さんは逮捕から3日後に「僕はやっていない」と犯行を否認し、その後一貫して無罪を主張しています。一審の仙台地裁では、守さんの弁護団と検察側が対立し、激しい争いになりましたが、2004年3月に無期懲役の判決が言い渡されました。
 守さんはただちに高裁に控訴しました。二審の仙台高裁では、弁護団からの証人・証拠・鑑定請求がことごとく却下され、被告人質問も認められず、たった4回の公判で結審し、2006年3月に控訴棄却されました。また、2008年2月には最高裁で上告棄却が決定されました。守さんが不当に逮捕されてから、早くも9年9カ月がたちました。
 まもなく再審請求が行われようとしていますが、私たちは今まで以上に取り組みを強めたいと考えております。徳島ラジオ商事件の貴重な経験から学び、救援会の皆さんをはじめ多くの方のこれからも変わらぬご援助をお願いして、守大助さんを支援する徳島の会を代表しての、ごあいさつとさせていただきます。