B型肝炎訴訟、大阪地裁でも一部和解成立

 9月30日(金)は大阪地裁でもB型肝炎訴訟の和解がされた。札幌・東京に続いて3番目である。もっとも、和解成立と言っても提訴した原告のほんの一部である。
 この日、大阪地裁で和解が成立したのは5名。同じ日に48名が提訴しているので、大阪の原告団は239名になった。全国では1191人の原告数となった。しかし、国の推定でも40数万人と言われている被害者数からみれば、原告となった数は大海の一滴にしか過ぎない。6月18日に国と原告との間で基本合意がされて3カ月半たったが、まだまだその数は少ない。私も、追加資料の提出を求められていて、まだ和解協議の場についていない。
 大阪原告団の共同代表で徳島出身の小池真紀子さんも、今回の和解成立の1人である。徳島新聞社の取材に対し小池さんは、以下のように語っている。「和解が現実のものとなりうれしいが、まだ多くの原告が和解成立を待っている。」「すべての肝炎患者への治療費助成の拡充など恒久対策の実現を引き続き求めていきたい」(徳島新聞・10月1日付)
 私にも、感想を求められた。「国の基準で救済される被害者は一握り。被害者救済の門戸を広げ、肝炎を完治できる治療薬を早く開発してほしい」
 被害者救済のためには国の誠意ある姿勢を、今後の肝炎対策の充実を含め求めたい。
 この9月30日は残念ながら、長野県の駒ケ根市にいる二女の家に行く予定が入っていて、参加することができなかった。
 駒ケ根からは10月2日に帰ってきた。帰途、大津(三井寺・圓満院)と比叡山延暦寺に立ち寄った。大津では、大津絵を購入しようとしたのだが、目的とした大津絵の店(高橋松山と高橋和堂)は、日曜日でいずれも閉まっていた。全く残念。圓満院には大津絵の美術館があって、多くの大津絵を見ることができた。そこの受付で扱っていた水谷完二の大津絵・鬼の念仏の壁掛けを購入した。



 上の写真は、高橋和堂の店にあった鬼の念仏、下は水谷完二の鬼の念仏。


俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
  〇さんさ時雨か 萱野の雨か 音もせで来て 濡れかかる
  〇さんさ時雨か 萱の実胡桃 音も芹茄子 瓜南瓜