ロバート・ファン・ヒューリック 「寅申の刻」

寅申の刻〔ハヤカワ・ミステリ1844〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

寅申の刻〔ハヤカワ・ミステリ1844〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

 早川ポケットミステリーのロバート・ファン・ヒューリック シリーズの最後の作品が「寅申の刻」。2編の中編作品が収録されている。「通臂猿の朝」と「飛虎の夜」
 「通臂猿」は中日大辞典(大修館書店)によると、「長臂猿」(テナガザル)の別称とあった。「当代漢語詞典」(商務印書館国際有限公司)によると、長臂猿は身体と前腕が細長く、顔は丸く、口先がとがり、尻尾はなく、上手に直立歩行する類人猿。身体はオラウータンより小さく、樹上でよく活動し、柔らかい枝や、果実、昆虫、鳥の卵、幼鳥を食べる。アジアの亜熱帯の森林に生活する、とあった。
 今年10月に桂林に旅行したが、パンダ舎の横にテナガザルの舎があった。パンダは上に動物園のようにガラスで遮られてはおらず、間近に見ることもできた。


 今年もいよいよ今日で最後。私のブログを訪問して下さった皆さんに感謝します。


 上の写真は、宮内フサ(1985年102歳で死去)さん孫に当たる、太田みき子さんの手ひねりの土人形。5センチ程度の大きさ。


俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
 ○上を思へば 限りがないと 下を見て咲く 百合の花
 ○及ばぬ者なら 手を出(いだ)さぬが 遙か猿猴ましら)の 水の月
 ○羽織腹(ぬ)ぎ棄て 筒袖巻いて 百姓するのも 国の為