千葉刑務所で守大助さんと面会  B型肝炎訴訟相談会

 6月29日(金)午前中はB型肝炎訴訟の原告団代議員総会があり参加した。午後からは、早朝夜行バスで東京についた舩越さんと、千葉刑務所にえん罪で服役している守大助さんを訪問した。
 千葉駅前で国民救援会千葉県本部の方と、名古屋から面会に来た竹崎さんと合流。駅から千葉刑務所へは車で10分ほど。私にとって今回は2度目の面会である。
 待つこと1時間半(この間、竹崎さんを面会させるかどうかで、係官とやっさもっさがあった。)やっと会うことができた。
 毎月守さんに葉書を出して、徳島の活動状況や私の近況も伝えていたので、会話も弾んだ。竹崎さんが心配していた守さんのアトピーも心配ないようで、顔の肌艶も健康そうだった。
 舩越さんは看護師で今年から徳島の会の幹事になって頂いた方で、面会前は緊張していたが、守さんから話を向けられて話すうちに打ち解けたようであった。あとで、「守さんは気配りする人ですね。」と語っていた。
 面会する前に、事前に通信が欲しいと守さんは語っていたが、それは刑務所が面接制限をするからけしからんというだけではなく、事前に守さんとの間に意思疎通を図ることが、守さんへの支援にもなるし、支援する側でももっと頑張らねばという気持にもさせてくれるのだと私は思う。
 「ショウジとタカオ」の映画に、再三登場してきた熱心な布川事件の支援者の高橋勝子さん(東京の救援会の専従)は、私が救援会活動を始める前の40年前からの知り合いで、彼女みたいにはだれもできないが。


 7月1日は、徳島の鳴門で開かれた「四国の医療・福祉に働く女性の集い」に行って守さんへの支援を訴えた。これは、日本医労連四国地方協の女性の集会で、毎年各県持ち回りで開かれているもの。
 およそ130名の参加者。さすが女性の集会とでも言うべきか、子ども連れでの参加も見られ、鳴門の山のリゾートホテルで気分転換も兼ねての学習会のようだった。
 私も昔は医労連に所属して役員もしていたので、顔見知りも多くいた。
 訴えでは、署名への協力、守る会への参加(徳島以外ではできていないので設立のお願い)、学習会の開催などを要請した。参加者には事前に資料として署名用紙を入れていたので、早速協力してくれる人もいた。
 その方は、「うちの医者でもあれはやっていないと言っている」と話していたから、医学の普通の考えではえん罪と考えるのが常識なのだろう。その常識を裁判官に理解させるのが、私たちの役目であると認識した。
 医療現場では、医療事故を犯罪と結び付けられて、通常の医療行為・看護行為などが犯罪に仕立て上げられてるケースが最近増えてきており、守さんのケースは彼らにとって他人事ではない。



 集会で訴え


 6月30日は、B型肝炎訴訟の相談会があったので、手伝いで参加した。今回は相談会の前に、樋端規邦先生(といばな 健生石井クリニック所長)が「B型肝炎ウイルスの感染 最近の治療法と健康管理の考え方」と題して講演をした。各地でも相談会だけでなく時間を取って患者が罹患しているB型肝炎について、専門医師からまとめて話してもらうことでB型肝炎について理解してもらうことにしている。
 特に、一旦症状が落ち着くと病院から離れる人が多いが、B型肝炎ウイルスはそれでも肝臓の中に潜んでいるので油断できない。HBe抗原(-)、HBe抗体(+)の人でも安心できない。定期的に検査(年1〜2回)肝機能検査・肝炎ウイルス検査・腫瘍マーカー検査・超音波検査(または造影CT検査)をすることが大事であると強調された。




俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
 ○論語読み読み 吉原通ひ 曰(いわ)くは 格子の 内にある
    格子:論語の「孔子」にかけている。
 ○有りそうな様でも 無いのはお金 無さそに見えても 有るは気兼ね
 ○石になったは 昔の事よ 今じゃ娘が 金になる