徳島でB型肝炎特別措置法・無料説明会 と 「世にも美しい数学入門」

B型肝炎特別措置法・無料説明会 

 主催:B型肝炎訴訟大阪弁護団

○日時 平成24年9月15日(土)

 午後1時30分〜午後5時00分

○会場 あわぎんホール

徳島県郷土文化会館)4階・会議室5

参加費無料。どなたでも参加できます。申し込み不要。
 徳島では、2か月に1回位の割合で大阪弁護団による無料説明会が開かれている。毎回、徳島肝炎の会の近藤事務局長と一緒に、お手伝いをしている。徳島の原告も20名を超え和解になった原告も出てきた。全国的に見ても、厚労省もだいぶ慣れてきたのか一頃よりは和解が進んできている。とは言っても、提訴者はまだまだ被害者の1%余りしかいないし、和解も提訴者の10%余りでしかない。これからも自治体やマスコミの協力を得て、無料相談会の案内を広げていく必要がある。


世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)

世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)

 プリマー新書とあるから、若者向けの啓発書が多いのだろう。数学者藤原正彦と小説家小川洋子の、数学にまつわる対談が掲載されている。小川洋子の「博士の愛した数式」は藤原正彦との出会いから始まっている。
 藤原は、数学の問題を解くとき「何年も考えに考えて、それでもダメということで、失意というか、劣等感にとらわれますよね。自分はなんの才能もないのにこんな職業についちゃって、もうだめだというふうになる。そういうのがずっと続いて、その後で、神があるとき微笑んでくれるわけですね。最後は念力で寄り倒すようなものです。」と語っている。
 めったやたらと会話の中で「神」が出てくるのだが、他の数学者も「神」に捕らわれているのだろうか。
 数学の問題の解は美しい、美しくなければ正解ではないというような趣旨のことを言っているが、これはなかなか含蓄があると思った。高校の時数学の先生もそういう意味のことを言っていたが、数学がさっぱり苦手であった私には、その数式の持つ美しさが全く理解できなかったのである。
 「0」や「−」の発見がヨーロッパ人にはできなかったことも、世界観・宇宙観の違いであったのだろう。
 とにかく面白い対談ではあったが、藤原の国家観については全く賛成できない私ではある。
 小説「博士の愛した数式」について、藤原との出会いで、「数と言葉を融合させた小説は必ず成立するという確信を持つことができた。」と前書きで小川は語っている。そして阪神タイガース好きの(今年は全く情けないが)小川は、江夏豊の背番号28が完全数(自分自身を除く約数を全部足すと自分自身の数になる  28の場合は1,2,4,7,14で合計28)であることを見つけ、「この作品を完成させる最後の鍵を握っていたのが、この発見だったような気がします。」と語っている。小説家の発想もすごいものであると感じた。



我が家の張子面 麻布夜叉面



俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
〇喉へ出る程 唐茄子お芋(さつ) 食べて見度いが 身の願ひ
〇泥に汚れて 猶更好いは 田植え戻りの 妹(いも)が顔
〇儘にならぬと お櫃(はち)を投げた 其所(そこ)ら邊(あたり)は ままだらけ