「B型肝炎恒久対策班勉強会」と大山登山

 10月2日から3日まで鳥取に二女夫婦と行ってきた。2日の早朝4時過ぎに家を出て大山に向かった。今回の最大の目的は大山登山。7時半に駐車場について、夏山登山口を出発したのが7時50分。高さは剣山より200m余り低いが、登山道は険しかった。とにかく階段の道ばかり続いて歩きにくいことこの上ない。登る途中で下界の日本海がよく見えるところもありすばらしい景色も見えたが、登るにつれて雲で視界が悪くなり、時には雨も降ってきた。やっとのことで頂上に着いたのが11時10分。二女夫婦の子ども(3歳)は南アルプスの百間洞山の家(赤石岳聖岳の途中の高度2,500mぐらいのところにある)で娘夫婦と一緒に3ヶ月間は山小屋ぐらしなので、とにかく足が達者。階段の急坂を3分の1は自分の足で歩いただろうか。私の連れ合いは追いつく事ができない。
 頂上で40分ほど休憩して、下りは途中で行者谷コースで下山した。下りはあぶないので二女夫婦が交替で15㎏の孫を背負って行ったが、木道が多いので2日前の台風の影響で濡れていてよく滑るのであぶない。それでも何とか14時半に大神山神社に到着。
 この日は皆生温泉の海潮園の温泉に入って疲れをいやした。料理も酒も美味しかったですね。
 翌日3日は境港の水木ロードに行って妖怪見物三昧。12年前に米子に会議で行った後には水木ロードと井上靖記念館に立ち寄ったのだが、妖怪の数も格段に増えて記念館まで出来ていた。しかし、余りにも土産物屋が増えすぎていて、これには閉口。



 10月6日は大阪でB型肝炎恒久対策班の勉強会に参加した。参加者は原告・弁護士を含め40人余り。この間の大阪原告の増加を反映して、大阪・兵庫・愛知・奈良・和歌山・滋賀・京都・三重・徳島・岐阜から参加者があり、皆さんの意気込みが伝わる勉強会であった。今回の勉強会のテーマは「肝炎ウイルス検査」。
 B型肝炎訴訟では、45万人ともいわれる予防接種の際の注射器の使い回しによる被害者の救済のためには、自分がB型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを検査し、被害の事実を認識することが第一に必要になってくる。そのため、肝炎ウイルス検査の受検を広く知らせることが求められている。
 なぜ肝炎ウイルス検査をするのかについて、①肝炎ウイルスの感染経路は様々 ②本人の自覚なしに感染している可能性がある ③肝臓は「沈黙の臓器」と言われており、早期発見が重要である  ことなどが指摘されている。
 参加者の中にも、B型肝炎ウイルスキャリアとして長年検査をした方が、あるときエコー検査をしたらガンがいくつもあったと語っていたが、キャリアの方も定期的に血液検査やエコー検査・CT検査を行うことが求められている。
 検査の広報・拡大については、東京や山梨での取り組みが報告された。特に検査の拡大では、徳島のように保健所だけでしか無料検査ができない仕組みは改善されなければならない。また、職場での検査をどうするかについても論議がされたが、プライバシー保護の観点から、どう普及するかについては様々な意見が出された。
 それというのも、最近でも病院の職員がB型肝炎ウイルスの感染者であることが理由で解雇された事件があり、裁判になっているという記事が各紙で報道されているからである。本来、一番理解があるべき医療機関でこういう事件が起こるのは、私たちからみると、医療を行う資格が全くないといっても過言ではないからである。




我が家の張子面  鳥取・倉吉  猩々面



俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
○寺の門口(もんぐち) 蜂が巣を懸けて 坊主出りゃ螫(さ)す 這入や螫す
○男持つなら 片目を持ちやれ 覘(のぞ)き見る時 手がいらぬ
○鈍な男に 緞子の羽織 着せて眺(くが)めりゃ 猶鈍な