肝炎3連荘と「桃山人夜話」(絵本百物語)

 今日(12日)は朝9時半の高速バスに乗って、大阪地裁のB型肝炎訴訟の期日に参加する。裁判の後は、報告集会と原告団会議があるので、帰宅は夜10時過ぎの予定。
 大阪原告団も人数が1,000名を超えて、その運営についても見直しが必要になってきて、原告団の共同代表や役員は、各地への支援や報道関係への取材依頼・訴訟相談会参加などでやたらと忙しくなってきたようだ。昨年6月末の国との基本合意が成立するまでと比べても、各段とやることが増えてきている。
 私のの場合は、地元徳島での相談会参加や関係各機関への要請行動、裁判の参加が主で、大阪・兵庫の役員の方たちよりは負担は軽い。
 しかし、それでも行事が入ってきて、13日・14日は埼玉県の大宮で開かれる日本肝臓病患者団体協議会(略称:日肝協)の「全国交流のつどい・代表者会議」に、徳島肝炎の会の事務局長が所用があって出席できないため代理で参加することになった。


桃山人夜話―絵本百物語 (角川ソフィア文庫)

桃山人夜話―絵本百物語 (角川ソフィア文庫)

 本書は竹原春泉によって1841年(天保12年)刊行されたもの。先に国書刊行会から出版されたが角川書房によるその文庫版。先日、鳥取の境港にある水木しげるロードに行ったが、水木もこの本を見て妖怪の姿を想像したのだろう。


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 上の写真は「狐者異」(こわい)。

 解説の現代語訳は以下のとおり。
 「狐者異とは高慢・強情のまたの名にして、世間にいう無分別者のことである。生きているうちは世のおきてを顧みず、人を恐れず人の物を平気で取り食らい、死んだ後は迷いに執着してこの世に様々な姿を現し、仏道や俗世間の法に妨げをなす。よって経典でもこの狐者異をきつねになぞらえ疑心に喩え、『ただ恐るべきは自らの悪心である。これに執着している時は、いくら仏様でも嫌いお恐れになる。』と書いている。世に恐ろしいことを『こわい』というのは、ここから出た言葉である。」とあった。
 今の野田政権、消費税増税原発再稼働など、全く「世間にいう無分別者」に等しい。



俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
○男鰥夫(やもめ)と 南瓜(かぼちゃ)の蔓は 裏や背戸やを 這ひ廻る
○時は世に連れ 世は時に連れ 今の若い衆(し)は 嬶(かか)を連れ
○守は守連れ 子は子供連れ 大きな姉さん 男つれ