日肝協代表者会議参加

 10月14日(日)に埼玉県の大宮法科大学院大学で開かれた「第22回日肝協代表者会議・研修会in埼玉」に参加した。会には80名余りが参加した。

 昨年は徳島で開かれたので、その受入れのための準備は大変だったが、多くの参加者に喜ばれこの日も会った人たちに感謝された。
 午前中は研修会で「地域の肝炎対策の情報交換と患者会の役割」と題して、シンポジュームが行われた。まず最初にコーディネーターの阿部さん(岩手県の常任幹事で厚労省の肝炎対策推進協議会の副委員長)が国の肝炎対策の現状などについて報告した。事例発表では、「福岡県の肝炎対策」(九州肝臓友の会 大賀さん)・「兵庫県の肝炎対策の紹介」(肝炎友の会兵庫支部 山本さん)・「千葉県の肝炎対策の紹介」(千葉肝臓友の会 村田さん)などの報告があった。
 千葉では、肝炎ウイルス検査の出前検診に代わり、自己採血検査キットの無料配布による受診促進がされていた。また、節目検診の上限年齢制限の撤廃も行われていて、恒例化する肝炎患者の実態に沿ったものだと感じられた。厚労省予算では「肝炎患者等支援対策」があり、千葉肝臓友の会が支給対象になっている。これなども、各県で広める必要があると感じた。
 研修会では、各県に設置されている「肝炎対策協議会」へのアプローチが大切だと強調された。患者会がある県ではほとんどで患者会の代表が委員に選出されているが、この場が肝炎対策を進める重要な場になるので、積極的に要望を出し意見を述べること、傍聴も行うことが必要と感じさせられた。

 午後は代表者会議。ここ数年日肝協への評価が高まり活動も活発になっているが、その一方で役員の高齢化や病状の悪化などで会の運営も厳しくなってきている。しかし、今年初めて行われた「世界・日本肝炎デーフォーラム」の成功、三団体(日肝協、薬害肝炎全国原告団弁護団、全国B型肝炎訴訟原告団弁護団)の連携が進み国や国会議員への働きかけが強まっていることが理解された。

 最後に「埼玉アピール」が採択された。アピールでは「肝炎対策基本法を最大限活用して、『肝炎対策推進協議会の場で』、『厚生労働省や各党国会議員への働きかけで』、『地域の肝炎対策推進協議会の場で』、私達の願いの実現を目指し、皆で協力して推進していきましょう。」と強調された。
 来年の開催地は兵庫県に決まった。

 14日に先立ち13日は幹事会が開催された。私も近藤事務局長の代理として参加した。とにかく日程がきつい。午後1時に始まって終了したのが9時。休憩も余り取れない。議題がいっぱいで大変であった。14日に向けて議案の最終協議や代表者会議の運営などが話し合われた。また、武蔵野赤十字病院の泉先生等による、医療連携パスの実態調査報告もなされた。後日、正式な形で報告されると思う。肝臓病の専門医の偏在が地域の肝炎治療に大きな格差を与えていることが理解された。
 重病者が多いこの会で8時間にもわたり、ほとんど休憩なしで会議を続ける幹事たちの熱心さには頭が下がる思いであった。




我が家の張子面  鬼



俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
〇店にや親指 奥には小指 外にや人指し 指がゐる
〇船ぢゃ行かれぬ 着て行かしやんせ 背戸の木小屋に 菰(こも)がある
〇裸体(はだか)で寝るのは 惚れたで無いよ お前の虱が 移るから