守大助再審開始請求署名と「上海1930年」

 昨日は、新日本婦人の会徳島県本部主催の「新婦人創立50年のつどい」が徳島市のふれあい健康館であり、連れ合いとOさんとで参加した。私の参加目的は、守さんを支援する会のK事務局長から、このつどいの会場で仙台地裁に提出する再審開始を求める署名を集めるため。守大助さんは現在、仙台北陵クリニック筋弛緩剤冤罪事件で千葉刑務所に服役させられている。
 会場には、新婦人の50周年を記念するパネルや作品、各地の小組が作った作品が展示されていた。盛りだくさんの催しも行われたが、それらを見ることはなく署名と会員拡大のお願いに終始した。
 連れ合いの協力も得て、署名は70数筆、会員も5名増やすことができた。今年度の会員目標は400名、あと25名ほど足りない。25日にはK事務局長と元職場を訪問して、署名と会員拡大を行うことになった。


上海1930年 (岩波新書)

上海1930年 (岩波新書)

 22年前に購入したこの本、読むのは2度目。来年、上海に行くのでその事前学習のつもり。著者の尾崎秀樹(おざき ほつき)は文芸評論家でゾルゲ事件で獄死した尾崎秀実(おざき ほつみ)の弟。
 我が家にある尾崎秀樹の本は「生きているユダ」「近代文学の傷痕」「ゾルゲ事件」「中国志を旅する」「魯迅との対話」。
 尾崎秀実の本は「尾崎秀実時評集 日中戦争期の東アジア」「現代支那論」「愛情はふる星のごとく」
 日中戦争の中でいかに戦争を回避しようとした兄と、その兄の足跡を追う弟の姿が理解された本であった。 
 「上海1930年」は1930年前後、上海で交流のあった、尾崎、魯迅アグネス・スメドレーゾルゲ、内山完造などが登場し、日本の中国侵略という緊迫した時代の中で自己の信念を貫こうとした生きざまが描かれている。
 もう20年あまりも前のことだが、尾崎秀樹が徳島に来て講演をしたことがあって、聞きに行った。ゾルゲ事件は著者の人生に深く影響したこと、大きく年の離れた兄への敬愛の情が伝わる内容であった。




ベトナムのお面



俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
〇背中を叩かれ 新粉程腫(は)れた これも悋気(りんき)の 塊乎(かたまりか)
〇ぽんと叩かれ モ一つ頼む 其所(そこ)が虱の 集会所
〇今朝も今朝とて 柱で頭 あいたかったと 眼に涙