肝炎恒久対策、全国原告団・弁護団会議 と ナイチンゲールの沈黙

 12月8日は、標記の会議が福岡であったので参加した。徳島から福岡へ行く飛行機はプロペラ機で座席数が30席ほどの小型機。
 乗客には女性が多かった。飛行機の予約を取る時、旅行会社の人がこの日は嵐の公演があるからチケットは取りにくいかもと言っていたが、乗客の女性のうちの何人かは公演を聞きに行くのだろう。昨日帰りの時も、福岡飛行場では嵐のロゴが入った手提げ袋を持った女性たちが見受けられた。この日、新潟は雪で飛行機が飛ばないというアナウンスがあったが、新潟へ帰る人の中にも嵐の袋を持っていた人がいたので、熱心なファンは全国から聞きに来ているのだなと、感心させられた。
 会議は地下鉄天神駅前の会場で行われ、全国から80名余りが参加。大阪からも10名ほどが参加した。今回の会議の中身は、B型肝炎訴訟原告団弁護団のユニバーサルワクチン導入に関する見解のまとめ、核酸アナログ製剤を使っている患者の医療費補助に対する更新手続きの簡素化(各県の実情がどうなっているかなど)、全国で作られようとしている肝炎手帳について、自治体へのヒアリングの状況、患者がどのくらいの医療費を負担しているかの調査等について話し合った。
 次回は大阪で3月9日に行われるが、すでにほかの用事が入ってしまっている。
 
 徳島・福岡便は一日2便。朝と夕方しかない。9日は朝7時40分発の飛行機に乗るのは辛いので、夕方便(17時45分)にした。従って、大いに時間の余裕ができたので、太宰府天満宮櫛田神社に行ってきた。大宰府小雪交じりであったが、それでも多くの観光客が来ていて中国語も聞かれたので、これは台湾から来たのか、それとも中国本土か。櫛田神社夫婦円満の神社なようで、この日も結婚式があった。手拭と絵馬をそれぞれ購入したが、今では私にとって学問も結婚も縁がない。



写真右側が櫛田神社の絵馬


 飛行機の中で読もうとして持参したのが海堂尊ナイチンゲールの沈黙」。

ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)

ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)

 著者は毎回、今の医療制度を批判しているのだが、臨床研修医制度改正について、「新人研修医が減ると、指導医の負担が増大する。外科、内科、小児科、婦人科等のメジャー課の荷重は計り知れない。その結果、医局から中堅クラスの医師が逃げ出す。残った人間は更に増大した雑務に忙殺される。その様を見て新人が入局を敬遠する。こうして悪循環は続く。」また、「官僚システムが生み出した、書類上で組み立てられた場当たり的な医療改革案は、医療現場に害悪と混乱をまき散らしつづけている。」とも書いている。
 本書の中身に書かれた、最新医療の状況は、新たな医療機械の開発にもにつながる発想もあって楽しい。



俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
○色のいの字に 能(よ)く似た姿 二人巫山戯(ふざけ)て 居る所
○迚(とて)も添われぬ 縁なら一層 主といふ字の 逆を行く
○主は二十一 私は十九 しじふ仲良く 仕て見度(みた)い